浸水せずとも芯を残さず火が通る

 驚いたのが、レシピ通り作ると「浸水」工程が不要になる点だ。「浸水をせずとも芯を残さず火が通る」(穴織カーボン)とのことで、実際に米を炊いてみたところ、想像以上にしっかりと炊き上がった。出来上がった米は一粒一粒の存在を強く感じ、香りも高く、うまみと甘みが強い印象だった。肉厚のハンバーグも作ってみたところ、表面が焦げ過ぎることなく中まで火が通った。ふっくらした食感は、遠赤効果の高いカーボンならではの仕上がりだ。

底部に凹凸があり、焼き物にはやや使いづらいが、蒸らす工程があるハンバーグには最適
[画像のクリックで拡大表示]
中までムラなく火が通った
[画像のクリックで拡大表示]

 カーボン製の無水調理鍋としては世界初の存在で、価格は7万5600円(税込み)と電気機構のない鍋としては超高級。「鍋界のランボルギーニを作る」(同社)と開発の狙いを語る通り、高い魅力を持つ唯一無二の製品といえる。

(文/日経トレンディ編集部)

※日経トレンディ2017年9月号の記事を再構成