世帯年収1000万円以上の人は、何かをどこで何を契機に買ったときに「贅沢」と感じたのか──。日経BP社は9月、「贅沢消費調査」を実施して、その実態を明らかにした。

日経BP社が主催するイベント「TREND EXPO TOKYO 2017」内では、本調査も踏まえたパネルディスカッション「人はなぜ贅沢な買い物をしたくなるのか ~プレミアム消費の背景を探る~」(11月2日15:50~17:00)を開催する。
ソニー斉藤博氏、ロフト藤野秀敏氏、JR九州の森亨弘氏らがプレミアム消費の現場を踏まえて意見を交わす。

 パソコンなど仕様比較が容易な情報機器や、比較サイトが多数ある旅行・宿泊分野はネット通販での最安値購入が当たり前。食品、飲料分野は大手流通のプライベートブランドが棚の多く占め、衣類は価格訴求力がある製造小売り業態の伸長が著しい。

 贅沢消費調査はこうした環境下でデフレが続く今、モノやサービスの価値を感じてお金を惜しまず投じるのはどんなときなのかを明らかにする狙いで実施した。

 本調査の調査期間は2017年9月8~21日、調査対象者は「日経ビジネスオンライン(NBO)」「日経メディカルオンライン(NMO)」「日経ウーマンオンライン(WOL)」「日経DUAL(DUAL)」会員で30代から50代の開業医、ビジネスパーソン。回答者の中から世帯年収1000万円以上を対象に集計した。有効回答者数は322人で、男性が66.1%、女性が33.9%を占めた。調査実施は日経BPコンサルティング。

贅沢消費の定義とは

 「あなたが自分のお金で購入したり利用したりしたときに『贅沢した!』と感じたものがあればお選びください」との質問に対して選ばれた商品分野を「贅沢消費」とした。金額などで定義するのではなく回答者の感覚に委ねた。回答対象の商品分野は以下の通りである。

・日用品分野[お菓子、スイーツ/食料品・生鮮食品/飲料・アルコール/美容・健康(化粧品、健康食品など)]は過去3カ月の購入

・特別な買い物[衣料品/バッグ、時計、靴、アクセサリー/家具、インテリア/白物家電/情報通信機器(スマホ、パソコン、デジタルカメラなど)/自動車やバイクなど/不動産(マンションや別荘など)]は過去半年の購入

・サービス[外食/美容・健康(エステ、マッサージ、フィットネスなど)/医療(人間ドックなど)/教育、習い事/ライブやコンサート/旅行、レジャー]は過去1年の利用

 3分野の中でそれぞれ「一番贅沢をした」と答えた商品分野について、きっかけ、買い物の内容、誰のためか、商品選択の理由などを深く尋ねていった。

 本調査で贅沢消費の様々なトレンドが浮き彫りになったが、本記事では主に4点について解説する。

1.贅沢な消費をしている商品分野とは
2.商品の魅力よりストレス解消が購買のきっかけになる商品分野とは
3.百貨店以外のチャネルで贅沢消費が活発な商品分野とは
4.今後、贅沢消費の活性化が期待される商品分野とは