世界初の100%電気駆動スポーツ・ユーティリティ・トラック

ボリンジャーモーターズ「B1」

 テントやテーブルなど、大きな荷物を持って行くキャンプ場には、やはり車で行きたいものだ。オートキャンプ場のようにサイトまで車を乗り入れる場合、悪路に強い車のほうがいいはず。森林を切り開いて作ったサイトであれば木の切り株や枯れ葉、枝なども無数に落ちているし、芝などで開放的になっているフリーサイトの場合も、草の長い道を走ることはよくある。

 キャンプ場に乗っていくなら、SUVのような車高が高くタイヤの大きい車がいい。悪路に強く積載量も多いSUVを選んで、テントの横まで車を乗り付けてしまえば、荷物を運ぶなどの労力を削減できる。キャンプにいいSUVはいろいろとあるが、ここではあえて、ひと味違う“最先端”の車を紹介したい。

 それが、米ニューヨークで修理工場から事業をスタートさせた、ボリンジャーモーターズが2017年7月に発表したばかりの完全電気駆動スポーツ・ユーティリティ・トラック「B1」だ。

ボリンジャーモーターズ「B1」(価格未定 ※2017年末には米国で発表予定)
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 この車は100%電気で動くという、大自然を汚すことなく走行する電気自動車で、無骨で男勝りな外観にもかかわらず、最新の電動パワートレインを搭載しているところが魅力。パワートレインは60kWhまたは100kWhのバッテリーパックと前後に1基ずつの電気モーターを搭載。60kWhなら航続距離120マイル(約193km)で充電時間は7.3時間(急速充電で45分)、100kWhなら航続距離200マイル(約322km)で充電時間は12.1時間(急速充電で75分)とキャンプ場への走行は十分。最高出力360馬力、最大トルクは640Nmを発揮し、加速性能も0-60mphが4.5秒とガソリン車とくらべてもなかなかのパフォーマンスだ。

 販売価格は未定だが今年末には発表予定で、米国内での生産体制が整い次第納車を開始できる見込みとのこと。電気駆動だから大自然を汚さず乗れて経済的というのは、キャンパーにとって夢のような車だろう。

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平健一氏のポイント
こんな電気SUVが欲しかった
ついに“四角い系”の無骨な電気自動車が出てきます! 「ランドクルーザー40」や三菱「ジープ」、「ディフェンダー」など、SUVが好きな人はこんなタイプの車を待っていたはず。荷物をたくさん積めるところや、電力供給できるところなどは、まさにキャンプ向きの車だと思います。販売はまだ未定とのことですが、早く正式に販売してほしいですね。ただ値段はいくらなんだろう……。今から貯金を始めます(笑)。


(文/安東 渉、中澤範龍)