シャープは、自然界の動物や植物の合理性、効率性のしくみを製品開発に生かす「ネイチャーテクノロジー」を研究している。そこからは、アホウドリやイヌワシの翼を応用したサーキュレーターファン、チョウのはねを応用した扇風機ファンをはじめ、イルカのしわや尾びれをパルセータに応用したタテ型洗濯機、ネコの舌の構造をゴミ圧縮ブレードに応用したサイクロン掃除機など、24種類のネイチャーテクノロジーを生かした28製品を開発している。

 2017年9月27日に発表されたのは、“きのこ”の形状を応用したプラズマクラスターふとん乾燥機の新機種「UD-AF1」だ。

シャーププラズマクラスターふとん乾燥機「UD-AF1」(予想実売価格2万2000円前後)、2017年10月19日発売予定
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 ふとん乾燥機はここ数年で乾燥マット付きからもっとラクに使える乾燥マットなしタイプへと移行しつつある。しかし、ダニを死滅させるにはやはりマット付きが有効として、2016年に三菱電機が乾燥マット付きのふとん乾燥機「AD-X80」を発売。以来、ダニ対策にはマット付きなのか、マットなしでも対応できるのかがふとん乾燥機の焦点となっているようだ。

 今回シャープが発表したプラズマクラスターふとん乾燥機UD-AF1は、マットなしタイプ。特徴は、従来品ではマットが必要だったダブルサイズのふとんまでマットなしで温め、ダニ対策もできること。さらに汗臭をはじめ、加齢臭、おねしょ臭まで消臭できるという。

 シャープの健康・環境システム事業本部、空調・PCI事業部の富田昌志副事業部長は、「ふとん乾燥機の需要は年々増加傾向にあり、2017年は前年比130%になると予測される。しかし、梅雨時期にしか使用しない、購入したものの出すのが面倒で使っていないという人が相変わらず多いのも現状。これを打開するには、一年中さまざまな用途に使用できるものが必要」と話す。

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 そこから考えられたのが、「押し入れに片付けない、毎日使えるふとん乾燥機」と富田副事業部長。同時にきのこを応用したネイチャーテクノロジーの研究も進んでいたそうだ。「きのこのアタッチメントを最初に開発し、それから乾燥マットなしでも温風・冷風とプラズマクラスターがしっかり届くことをポイントに、新しいふとん乾燥機を開発した」(富田副事業部長)。