動画を見た中高生が文房具売り場に殺到

 折しも、文房具市場には「芯が折れない」「芯が回転する」といった高機能シャープペンブームが到来。その余波を受けて、最新機能を搭載していないにもかかわらずじわじわと注目度が高まり、2013年にはアマゾンの「年間ランキング(筆記具)」で1位を獲得した。韓国で展開していたカラーバリエーションモデル(5色)をロフトが限定版として2016年8月に売り出したところ、ユーチューバーのはじめしゃちょーが紹介。動画を見た中高生が文房具売り場に殺到し、「2016年度は11年度の約50倍もの出荷本数を記録」(ぺんてる)するほどのブレークとなった。

ユーチューバーのはじめしゃちょーがロフトの限定カラーを動画で紹介。大ブレイクの起爆剤となった

 過去には0.3mm芯、0.7mm芯といったバリエーションの他、ボールペンなども展開していたが、現在ではすべて廃番となり、0.5mm芯だけで長い間ひっそりと生き永らえてきたスマッシュ。製図用のDNAを受け継いだプロ仕様や安定した書き心地など、ギミックに頼らない本質的な使いやすさが、スマッシュの存在を知らなかった中高生に新鮮に映った。

(文/日経トレンディ編集部)

(※日経トレンディ2017年8月号の記事を再構成)