1000円超ながらも入荷するたびに中高生が我先にと買い求め、瞬時に完売するシャープペンが「スマッシュ」(ぺんてる)だ。相次ぐ高機能シャープペンの新モデルかと思いきや、発売は1986年。そこから約30年間、マイナーチェンジを全くしていないというからさらに驚く。
スマッシュは、一部の文房具マニアが支持していた知る人ぞ知るシャープペン。ぺんてるの製図用シャープペン「グラフ1000」を一般向けにするという目的で約30年前に開発された。内部機構はグラフ1000と同じものを採用。先端部分とグリップが一体パーツになっており、芯をつかむ機構が金属製であるなど、しっかりとした作りで安定した書き心地が売りだ。ペン先がよく見えるよう芯を出すパイプが4mmと長かったり、「芯硬度表示窓」を用意するなど、一般向けでありながら製図用のエッセンスも取り入れられている。