前回に続き、絶版二輪車の中から、車名に踊らされず、バイクに詳しい人には「分かってるね」と思われるような、お薦めのバイクをピックアップする。ここで取り上げたのは私(筆者)が乗ったことのあるバイクであり、これ以外にもいいバイクはたくさんあるということを添えておく。

 なお、前回はホンダ「VFR1200F」、ヤマハ「FZ1フェーザー」「YZF-R1(1998年)」「TRX850」「TDM850」の5台を紹介した。ここでは7台を紹介する。

【6】カワサキ「ゼファー750」:万能に使えるベストバランス・ゼファー

 レプリカブームを終焉に向かわせ、ネイキッドへと時代の舵を切ったのが1989年に登場した「ゼファー400」。性能的にはたいしたことはないが、いかにもバイクらしいオーソドックスなスタイルで、メーカー自身が驚くほど爆発的にヒットした。

 その後750ccや1100ccのゼファーも作られ、ゼファー・シリーズが出来上がったが、お薦めは中間の「ゼファー750」。1100ccは大き過ぎ、400ccはいかんせん遅い。その点、ゼファー750は乗りやすく、しっかりパワーもある。シティーランからツーリング、ワインディング走行まで万能で楽しめる。以前、知り合いの女性(身長150cm強)がゼファー750に乗っていて、それはそれはカッコよかった。

 カワサキの古い絶版車といえば「Z1」「Z2」が高い人気を得ているが、個人的にはコンパクトな「Z650」や、その排気量アップ版である「Z750FX II/III」のほうが好きだった。ゼファー750はその再来とも言えなくはない。

カワサキ「ゼファー750」。1991年発売。ゼファーシリーズを通じて、パイプフレーム、空冷直列4気筒エンジン、リアの2本サスペンションなどが特徴。丸みを帯びたタンクはこの750だけ
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