これは筆者がスバルの運転支援技術「アイサイト」を搭載したクルマを購入し、実際に日常で使ってみた上での、あくまで“個人的な感想”の記録です。メーカーが想定した使い方を逸脱する部分もありますが、周囲の安全に気を配りつつ筆者自身の責任で行ったことで、決して他の人に同様の使い方を推奨するものではありません。


 「アイサイト ver.3」がウリのスバル「レガシィ アウトバック」でお盆の渋滞へ並びに行った前回に続いて、今回は筆者が北海道へ行き、1カ月と少しで約4000km走って分かったこと。

 北海道で高速道路を走ったのは無料区間の数十キロだけで、残りのほとんどは一般道だった。自動車専用道路などでの使用が前提だとスバルがいう「全車速追従機能付クルーズコントロール」(ACC:Adaptive Cruise Control)と「アクティブレーンキープ」というアイサイトの2つのアシスト機能を、北海道の一般道でもかなり長く使ってみた。

 道内をあちらこちらとロングドライブしたわけではなく、走ったのは宿のあったニセコ周辺に限られる。最寄りのコンビニまで7km、スーパーマーケットまで3kmという宿の立地条件に加えて、羊蹄山(ようていざん)を挟んだ反対側にある川まで釣りに行ったりすると、それだけで1日の走行距離が100kmを超えてしまう。さらに余市や小樽まで足を延ばせば200km近くになることもあった。

 結論から言うと、アイサイトのアシスト機能を使っての長距離ドライブはかなり快適だったし、ACCには思わぬ効能もあると感じられた。

ニセコから日本海側の岩内へと向かう道路。両側の線がこれくらい見えていれば「アクティブレーンキープ」は働くことが多い
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 山の中腹、スキー場のそばにある宿から道路に出て、最初の信号までは約8km。その間に出会うクルマは少なく、ほとんどの場所を60km/h程度で走ることができる。ニセコの市街地を通過する間は40km/hくらいにスローダウンするけれど、メインの街道である国道5号線に出れば一気にスピードは上がる。

 国道5号線のこの辺り、たいていのクルマのスピードは直線部分で制限速度の60km/hを下回ることはなさそうだった。最寄りの大きな町である倶知安(くっちゃん)までは25km前後。ニセコを出てしまえば、倶知安に着くまでの間にある信号は1カ所だけ。つまり、ほとんどの部分をアクティブレーンキープ機能が働く速度域で走ることができる。

 アイサイトのアクティブレーンキープ機能には2種類ある。クルマが道路の真ん中を走るようにハンドルをアシストしてくれる「車線中央維持」機能と、道路から外れそうになったときに内側に向けてハンドルを切ってくれる「車線逸脱抑制」機能だ。筆者のアウトバックの場合、車線中央維持機能が働くのは時速60km/h以上で、ACCがオンになっている状態に限られる。一方の車線逸脱抑制機能はACCのオンオフとは無関係で、60km/h以上で動作する。つまり、市街地以外の北海道の一般道では、こうした条件がかなり維持できるのだ。