車線逸脱抑制機能の意外な効能とは?

 北海道に滞在した1カ月間のうち、前半の半月間は車線中央維持機能をオフにした状態、つまり車線逸脱抑制機能が働いている状態でドライブし、後半は車線中央維持機能をオンにして走った。大雑把に言って、それぞれ2000km程度走ったということだろうか。

 偶然にもこの時期に、車線をペイントし直す工事がニセコ周辺の道路で頻繁に行われていた。ペイント後の道路ではセンターラインと左側の区画線がくっきりと描かれていたことも幸いしたのだとは思う。ニセコと倶知安をつなぐ5号線などでは、たいてい車線中央維持機能が働いているのが分かり、ほぼ“半自動的”に走っているということを実感できた。

ニセコ周辺の道路はくっきりと区画線が引かれているところが多かった
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 ところが、片側の区画線が見えにくい場所、白線がかすれているような道路では、車線中央維持機能はただちにオフになる。また、一般道のカーブは、曲がりが強すぎるのか車線中央維持機能はやはりオフになってしまうことが多い。つまり、アクティブレーンキープの恩恵が感じられるのは幹線道路の直線部に限られていた。しかも、信号のない交差点などから急にクルマが入ってくることもある一般道では、ハンドル操作を車線中央維持機能に任せて、ハンドルには手を添えているだけのような使い方はできない。

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 その点、車線逸脱抑制機能は、区画線が認識できている状態なら、時折ハンドルに介入してくる程度と控えめな効きかたが長く走っていると頼りになると感じる。また、ドライブの途中で時折ハンドルが切られて注意力を喚起してくれるという意外な効果もあるし、こちらは常に60kmで走れる北海道のような一般道で有効だと思う。

 筆者にとっては、空いていて見通しのきく北海道の一般道ではACC+車線逸脱抑制機能を使って走るのが最も快適だった。それでも対向車や、まれだが自転車も現れるので、自動車専用道路を走るときほどは緊張しないで済むということはない。