マイナーチェンジを発表したメルセデス・ベンツのフラッグシップモデル「Sクラス」とメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長
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 さきごろメルセデス・ベンツ日本がマイナーチェンジを発表した高級大型セダン「Sクラス」の納車が9月上旬に始まる(一部のグレードは12月頃の予定)。税込み価格は1128万円~3323万円。

 現行型のSクラスは2013年に登場して以来、世界での累計販売台数が30万台を超える人気車だ。今回の改良では、見た目は前後マスクの手直し程度で大きく変わった印象を受けないが、6500点以上の部品を刷新し、中身はかなり進化しているという。

 どこがどう進化したのか、見ていこう。

メルセデス・ベンツ「Sクラス」の新エントリーグレードとなる「S400」。標準ボディーに新開発3.0LのV6ツインターボエンジンを組み合わせ、税込み価格は1128万円
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スマホで縦列駐車、並列駐車が可能に

 まず、これまで日本には導入されていなかったスマホと連動するテレマティクス機能「Mercedes me connect(メルセデス・ミー・コネクト)」を標準で装備する。これは事故検知時または車内のSOSボタンが押されたときにメルセデスのコールセンターが消防署に通報する「24時間緊急通報システム」、レッカー移動などサポートが必要な際、通信ボタンを押すとツーリングサポートセンターにつながる「24時間故障通報サービス」、ドアの施錠開錠や車両情報の確認、自車の駐車位置の検索、事前のナビ設定などスマートフォンを使った専用アプリによる機能、365日24時間対応の「メルセデス・ベンツ24時間コンシェルジュサービス」などが利用できるという。ただし機能によって無料で使える期間は異なり、無料期間が過ぎるとサービスは有償となる。

 テレマティクス機能のうち、最も注目されるのがメルセデス・ベンツ初となる「リモートパーキングアシスト」だ。駐車時に車外からスマートフォンの専用アプリを用いてクルマをリモートコントロールできる機能で、縦列駐車と並列駐車に対応し、最大前後に15mまで動かすことができるなど、他社の同様のものよりも進んだ駐車アシスト機能となっている。また狭いガレージから出る際などに、動いている途中で障害物を検知して回避できるのも特徴だ。操作方法は、アプリの画面上を指で円を描くようになぞるだけ。指を止めれば、クルマも止まる仕組みだ。

スマートフォンの専用アプリを用いて駐車を行う駐車アシスト機能「リモートパーキングアシスト」をメルセデス・ベンツで初搭載
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