ホンダ「フィット ハイブリッド L Honda SENSING」。先進機能や快適機能が充実した上級グレードで税込み価格はFFが207万9000円、4WDが224万1000円
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 ホンダが先ごろ発売した3代目「フィット」のマイナーチェンジ版に試乗した。新価格は169万9920円~236万7360円で、先行受注を含め2017年6月30日発売直後となる7月9日までの受注状況は約1万3000台でハイブリッド車が54%を占めたという。

 2013年にデビューした現行型だが、大掛かりなマイナーチェンジは今回が初めてのこと。パワーユニットにハイブリッド、1.3Lと1.5Lのガソリン車があることは改良前と同じだが、外装の刷新、内装の質感の向上、静粛性や乗り心地の改善、パワートレイン改良など全体的に大幅に変わっている。さらに先進安全運転支援機能「Honda SENSING」を採用していることも大きなポイントだ。

 今回このマイチェン版フィットの「ハイブリッドL Honda SENSING(ブルー)」「ハイブリッドS Honda SENSING(ワインレッド)」「RS Honda SENSING MT(白)」「13G・F(レッド)」の4台に試乗したので、レポートしたい。

ホンダ「フィット ハイブリッド L Honda SENSING」は1.5L i-VTEC+i-DCDに7速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたパワーユニットを搭載
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ハイブリッド車にありがちな走りではなくなっている!

 まずハイブリッドLとSの違いを記しておくと、ハイブリッド車のベースとなる「フィット ハイブリッド」にHonda SENSING、LEDヘッドライト、LEDフォグライト、専用インテリアなどの装備を充実したのがL。そのLにさらに、スポーティーな印象を与えるパーツやシート、パドルシフト、16インチアルミホイールなど走りを意識したアイテムを加えたのがSだ。ハイブリッドの中ではLもSも上級モデルで、装備を簡素化したエントリーのハイブリッドと基本的な装備を盛り込んだ標準グレードのハイブリッド Fも用意されている。

ホンダ「フィット ハイブリッド S Honda SENSING」。税込み価格はFFが220万5360円、4WDが236万7360円。「フィット ハイブリッド L Honda SENSING」同様に1.5L i-VTEC+i-DCDに7速デュアルクラッチトランスミッションを搭載
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 ハイブリッド車のパワーユニットは、アトキンソンサイクルの1.5L直列4気筒DOHCエンジンに、電気モーターと7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせている。実はマイチェン前のフィット ハイブリッドはDCTを組み合わせた良さがあまり感じられなかったのだが、改良後はDCTの有段ギアを最適なタイミングで変速していくことで、アクセル操作に合わせた俊敏な加速が得られるようになっただけでなく、アクセルオフやブレーキ時の減速もギアによる減速効果があるため、減速時の走りも安定感がある。つまりドライバーのペダル操作とマッチする違和感のない走りを実現しており、無段変速機を持つハイブリッド車にありがちな“スムーズだけれど、何となく手ごたえがない走り”ではない。言うなれば、よりガソリンのAT車に近い感覚になっているのだ。ホンダは普及型ハイブリッドでも走りにこだわりたかったということが理解できた。

ホンダ「フィット ハイブリッド S Honda SENSING」はフロントとリアのバンパーがスポーティータイプに。また、大型テールゲートスポイラーを搭載している
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 これはフィットがハイブリッドになっても、走りを楽しめるコンパクトカーに成長したということ。乗り心地や静粛性が犠牲になっているということもなく、マイチェンの本気度がうかがえた。

ホンダ「フィット ハイブリッド L Honda SENSING」にはインラインタイプのLEDヘッドライトを装備。フォグライトもLED
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ホンダ「フィット ハイブリッド S Honda SENSING」には16インチアルミホイールを採用している
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