「いも・たこ・なんきん」は時代が変わっても受ける!?

 神戸 みなと屋がたこ焼き専門店としてオープンした2013年当初はかき氷を売る予定は全くなく、「オープンした年の5月、暑いからなんとなく始めた」(神戸 みなと屋代表の北浩和氏)とのこと。サツマイモやカボチャをかき氷のシロップにしようと思いついたのは、江戸時代の川柳『この世女の好むもの 芝居 浄瑠璃 いも たこ なんきん』がきっかけで、昔からみんなに愛されている物は時代が変わっても変わらないと思ったからだという。

 同店で一番人気のサツマイモのかき氷を食べてみた。運ばれてきたかき氷を見ると、色も質感もごまだれのよう。だが食べてみると、ねっとりした舌ざわり、自然でやさしい甘さは、まさにサツマイモそのもの。スイートポテトかモンブランを食べているような感じだ。芋特有の粘度の高いシロップが氷の冷たさをほどよくやわらげてくれるので、非常に食べやすい。サツマイモと氷の相性が、こんなにいいとは思わなかった。

「夏場、たこ焼き・明石焼きの提供を止めてかき氷だけで営業するともっと杯数を出せる。だがたこ焼き店としてもプライドを持って提供しているので、夏場もやめるつもりはない。できればたこ焼きの売り上げも伸ばし、かき氷を1日100杯以内に抑えてバランスをとりたいのだが」(北氏)

関西風たこ焼き・明石焼き専門店で、かき氷も人気の「神戸 みなと屋」(渋谷区笹塚2-41-20 岡田ビル1階)。笹塚駅北口から徒歩約3分。営業時間は11~21時、水曜定休
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人気ナンバーワンのかき氷「おいも」(税込み700円)。基本的にシロップの作り置きをせず、オーダーが入ってから1杯ずつ作っている
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素材や産地を重視していて、糖分を加え過ぎず、できるだけ味を変えずに素材に近い形でシロップにしているという
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シロップは素材から手作りしているものが多いため、素材の入手状況により変わる
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