今年もアイドルの祭典“夏フェス”のシーズンがやってきた。7月8日、9日の「アイドル横丁夏祭り!!~2017~」を皮切りに、7月22日、23日の関ヶ原唄姫合戦2017、8月4日~6日のTOKYO IDOL FESTIVAL2017(TIF)、8月26日、27日の@JAM EXPO 2017と、数万人を集める日本のポップカルチャーシーンを代表するイベントが目白押しだ。大型アイドルフェス@JAM EXPOの総合プロデューサーであり、複数の人気アイドルグループをプロデュースするZeppライブの橋元恵一氏に、今年の@JAM EXPOについて直撃。人気アイドルを生み出す夏フェス作りについて聞いた。

今年の目玉は、1日限りの復活とコラボ

――橋元さんと言えば、2010年の設立以来、@JAMの総合プロデュースをご担当されてきました。まず最初に、今年の@JAM EXPOの方向性などについてお聞かせ願えますか?

橋元: 去年の@JAM EXPOは「@JAM×ナタリーEXPO 2016」と称して、ポップカルチャーメディアのナタリーさんと共同でやらせていただきました。今年は、2015年以前と同じく横浜アリーナに戻って単独で「@JAM EXPO 2017」として開催します(去年は幕張メッセ国際展示場で開催)。横浜アリーナで2日間開催するのは初めての試みとなります。

橋元氏は、7月6日からテレビ東京毎週木曜日放送のアイドル番組「東京アイドル戦線」のスーパーバイザーに就任。番組を通じて、アイドルのプロモーションサポートや、マネジメントのグランドデザインに役立てることを標榜している
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 去年はナタリーさんと組むことによって、アイドル以外のアーティスト(SPYAIR、POLYSICSなど)や男性アイドルグループ(超特急)などをお呼びし、多様な出演者で構成するという、ある意味チャレンジの年でした。一方今年は、横浜アリーナに戻って単独イベントを再びやることになりますので、フェスとしては、2014年に@JAM EXPOを始めたときの気持ちをもって、もう一回原点に帰ろう――すなわち「アイドルグループのフェスで行こう」ということになりました。

昨年の「@JAM×ナタリーEXPO 2016」は幕張メッセで開催。今年は横浜アリーナに戻って原点回帰の年にするという
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「@JAM×ナタリーEXPO 2016」には総勢165組のアイドルが出演し、2万4000人のファンを集めた
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――今年の@JAM EXPOの“目玉”を教えていただけますか?

橋元: 2つあります。1つはアイドルグループのコラボです。例年実施しているのですが、今年は総勢50グループを起用し、2日間で6時間に及ぶ“コラボステージ”を用意しようと考えています。「今日、ここでしか見られない」ということが一つの大きな目玉になります。

 例えば2010年に結成された東京女子流というグループと2014年に結成されたsora tob sakanaの共演を予定しています。3年ぶりにTIFに出演する東京女子流には「今年は原点回帰」というテーマがあり、僕たちも同様に原点回帰がテーマだったため相談し、今回は新進気鋭のグループとの共演をお願いしました。

 もう1つは“復活”がテーマです。例として、Party Rocketsがオリジナルメンバーで復活します。また、2016年に惜しまれつつ解散したGALETTeも復活して1夜限りのステージを見せます。そのほかにも交渉中のアイドルグループがいくつかありますので、まとまり次第発表していきたいと思っています。

――大型のアイドルフェスにはTIFがありますが、@JAMの差異化ポイントはどのようになるのでしょうか?

橋元: @JAMシリーズとして年間を通じてお付き合いいただいているグループは、いわゆる“ライブアイドル系”が多いので、そうした中間層をフィーチャーしながら盛り上げる方向で進めています。そういうシリーズの中で、僕たちレコード会社(構成注:橋元氏の所属するZeppライブはソニー・ミュージックエンタテインメントのグループ会社)の人間として、どうアイドルをプロモーションして行くのか、どうやってヒットを作って行くのかという観点に立ってイベントを運営しています。グループごとに、タイミングやマーケット、会場規模やライブの内容などのプランニングに沿って計画を組んで行きます。僕は@JAMシリーズをそういったマネジメントライクなイベントと考えています。

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――橋元さんがキャスティングされるときの基準はどういったものなのでしょうか?

橋元: 一言では言いづらいのですが、実は“総合的な評価”なんです。「歌やダンスがうまい」とか、「何人集客します」みたいなことだけではなくて、マネジメントや運営と呼ばれる方たちがどういうプランニングを持ってその子たちを売って行こうかという“想い”を何より大切にしています。運営規模にかかわらず、タレントとマネジメントが一枚岩となって取り組み、自分たちの想いをしっかりファンに伝えられるようメンバーたちもそれを理解し、真剣に取り組んでいるグループは基本的に応援したいと思っています。