エンジンなどは改良していないはずだが乗り心地は向上

 まずは、基本となるハッチバックとワゴンのヴァリアントに試乗した。グレードはともに上級グレードのハイライン。装備が充実しているゴルフの一番の売れ筋だ。

 ドイツ車は、作りがしっかりしていて走りも良く、長時間乗っても疲れづらいことなどが特徴として挙げられることが多いが、実際に乗ってみるとゴルフはこうしたイメージそのままのクルマだ。若々しいデザインながら軽々しさはなく、操作系統も独特なものがほとんどないので、誰もが扱いやすいのも魅力だ。

 VWによればエンジンや足回りなどは改良していないというが、改良版では乗り心地が良くなったと感じた。特に段差を超えたときの衝撃は以前よりソフトだ。電動パワーステアリングも以前のものよりスムーズに切れるようだ。

「ゴルフ ハイライン」。今回の改良では内装デザインはシート表皮やパネル加飾の変更など小変更に留まる。またメカニズムは、公式的には従来通りだ
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 ハッチバックとワゴンのメカニズムや内装は同じ。ワゴンはラゲッジルームを拡大するために、ボディー後部が310mm長く、車重も約60kg重いのだが、走りに差があるかというとコーナーリング時にわずかにリアの長さと重さを感じることがあるくらい。基本的なドライブ特性は変わらない。どちらも最小回転半径は5.2mで、リアビューカメラが備わっているので、駐車時にワゴンの長さが気になるようなこともない。

 デザインは前述の通り、内外装ともに大きくな変化がないため、以前よりゴルフに関心があった人以外には、改良前後のクルマを並べて見ない限り違いは判らないだろう。特に内装はオプションの液晶画面方式のメーターや、ナビシステムを装着しなければ改良前のモデルとほぼ同じ。マイナーチェンジでデザインを大きく変更することが多い日本車に慣れていると、「本当に変えた?」と思うかもしれないが、ゴルフの場合は長く乗っても古くならないデザインを採用しているとも言えそうだ。

「ゴルフ ヴァリアント TSI ハイライン」は「ゴルフ TSI ハイライン」よりボディー後部が310mm長く全長4575mmで、車重は約60kg重い1300kg
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