スバル群馬製作所内にある衝突試験場で「衝突試験見学会」がメディアに公開された。オフセット衝突試験により破損した「XV」
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 さきごろスバルは、「XV」を用いたオフセット衝突試験と「インプレッサ」による歩行者エアバッグ展開デモンストレーションなどを行う「衝突試験見学会」を、同社の群馬製作所内にある衝突試験場でメディア向けに公開した。

 2016年10月に発売した新型「インプレッサSPORT/G4」と、2017年5月に発売した「スバルXV」は、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が実施する自動車の安全性能評価「自動車アセスメント(JapanNewCarAssessmentProgram:JNCAP)」で過去最高得点となる199.7点(208点満点)で2016年度「衝突安全性能評価大賞」を獲得した。さらに歩行者保護エアバッグを全車で標準搭載した点が評価され、JNCAP初の「衝突安全性能評価特別賞」も受賞した。

 これを受けて、新生代プラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」採用した新型車の高い安全性と、歩行者エアバッグの機能についてメディア関係者の理解を促すため、実車を用いた衝突実験を公開することにしたという。

スバルは新型「インプレッサSPORT/G4」と「XV」で自動車アセスメント(Japan New Car Assessment Program:JNCAP)」で過去最高得点となる199.7点(208点満点)を獲得した
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ひどく破損してもドアは開閉できた

 XVを用いたオフセット前面衝突試験では、時速64kmでクルマの代用品(アルミハニカム製の障害物)に、運転席側の車幅40%を衝突させた。これは衝突を避けようとしたクルマの片側が、対向車に時速55kmで衝突する事故を想定したもの。すべての車体前面を壁にぶつけるフルフラップ前面衝突試験よりも衝突する面積が少ないので、衝撃力が衝突する部分に集中するため、より厳しい条件となる。

 実際の試験は、XVの新車が目の前に現れると一瞬で大きな衝撃音とともに無残な姿になってしまった。破損したXVを見てみると、乗員を保護するエアバッグはきちんと展開していた。運転席側はタイヤがキャビンに近づくほど激しく破損していたものの、キャビン内に進入することなく、前後左右すべてのドアは問題なく開閉でき、車体が乗員をしっかり守っていることが分かった。またインプレッサとXVには、運転席に脚部を保護するニーエアバッグが標準装備されているが、これらも展開していた。

オフセット前面衝突試験では、運転席側はタイヤがキャビンに近づくほどグシャッと破損していたが、前後左右すべてのドアが問題なく開閉できていた(上写真提供:スバル)
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