トレンド・フォーカス

アートを切り口に若者の町へ変わる北千住

感度の高い若者が集まる

女性に人気の古民家リノベの隠れ家ベトナム料理

 北千住の人気スポットの1つとして同じく古民家をリノベーションした飲食店があるというので、訪ねてみた。北千住駅の西側、千住本町商店街から少し外れた場所にある「ハノイハノイ」は、現地とほぼ同じベトナム料理が食べられる店として、幅広い年齢層の女性客から人気を集めている。

 1階が7名、2階が9名のこじんまりとした店だが、休日には4、50名の客が訪れる。その9割が味にうるさい女性客だ。人気のメニューは店主一押しの「バインミー」と、一昨年、ディーンフジオカがテレビのロケで訪れて「いままで日本で食べたなかで、一番おいしい」と言ったという「フォー」だ。

 フォーには、ブームのパクチーやバジル、ミント、タデのほか、日本では手に入りづらいラウオムやキンゾーイまで盛られたハーブ・バスケットがサービスでつく。

 オーナーの中根綾子さんは言う。「バインミーもフォーも現地の味のまま忠実に再現しているので、それに共感してくれる人に刺さっているようです」。

脇道にひっそりと建つベトナム料理&雑貨の店「ハノイハノイ」
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ハノイハノイのオーナー、中根綾子さん
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 料理の味はもちろん、独特の空間も人気の理由となっている。10年前、バインミーとフォーを出すカフェ・スタイルのベトナム雑貨店として店をオープンさせるとき、古民家をDIYでリノベーションしていた中根さんは、2階の造りに迷ったという。

 「最初、わざわざ靴を脱いで2階に上がることを懸念していました」(中根さん)。

 しかし、大家から2階をフローリングにする許しが出ず、仕方なく、畳を張り替え、和室のままにした。この決断が功を奏した。「靴を脱ぐから、くつろぎ感が増していると思います。寝転ぶお客様もいます。風も通り、古民家ならではのくつろぎがあるから『また行こうか』となるようです」(中根さん)。

ハノイハノイの人気メニュー。右下が牛のスネ肉やスジ肉の入った「牛肉のフォー」(900円)。右上がサービスのハーブ・バスケット。左上がベトナムコーヒー(550円)。中央上が手作りハムと手作りパテ、ハーブ、ダイコンとニンジンのなます、卵が絶妙の味のバランスをみせる「バインミー」(630円)、左下がエビとハーブと野菜とブン(米の麺)の「春巻き」(300円)
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ハノイハノイの1階。左手にカウンター。奥にテーブル席があり、壁際にはベトナムの雑貨が並ぶ。2階は禁煙だが、1階は喫煙可
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