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 夏が近づくにつれ、家電量販店の店頭で扇風機やサーキュレーターを見かけるようになった。日本では扇風機のほうがメジャーだが、海外、とくに高温多湿なアジア圏ではサーキュレーターが当たり前に使われている。

 この記事を読む人には扇風機とサーキュレーターの違いがよく分からないという人も多いだろう。だが、サーキュレーターを上手に使えば、エアコンの冷気や暖気を部屋全体に行き渡らせて快適性を増せるうえ、省エネ効果も期待できる。これからの季節にぴったりだ。今回は、サーキュレーターの仕組みや、扇風機との違い、効果的な使い方について、家電コーディネーターの戸井田園子さんに話を聞いた。

扇風機とサーキュレーターはどう違う?

 扇風機とサーキュレーターは、見た目はとてもよく似ている。違うのは生み出す風の性質だ。「扇風機は幅広く拡散する風。基本的に人に風を当てるために使います。一方、サーキュレーターは狭い幅で直進する風。人に当てず、室内の風を循環させるために使います」(戸井田さん)。

扇風機の風は幅広く拡散し、サーキュレーターの風は幅が狭く直進する
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 このため、扇風機は人のいるところに向けるのが基本的な使い方。一方、サーキュレーターは天井や壁に向ける。サーキュレーターを天井に向けて使えば、部屋の上のほうにたまっている空気を流し、循環を作り出せるというわけだ。「空気だまりを解消し、空気を循環させることによって、室内の温度を均一にするのがサーキュレーターの用途です」(戸井田さん)。

 扇風機とサーキュレーターは使用目的が違うため、仕様も異なる。特徴的なのは、首振りの角度だ。「最近の扇風機は、上下首振り角度が10~40度あるいは50度と大きくなっていますが、真上を向くものはまだ少数です。一方、サーキュレーターは真上まで向けられます」(戸井田さん)。