業界ネタ一筋、国内から海外まで取材カバー歴15年の長谷川朋子さんが、いま気になるエンタメコンテンツをお節介にも紹介しながら、そこから見えてくるトレンドも勝手に解説します。今回は7月スタートの連ドラの見どころを紹介します。

 ダースホースだった『おっさんずラブ』が話題をさらうなど、4月クールのドラマはニッチ攻めが功を奏する傾向があった。これから始まる7月クールの新作ドラマはどうなのか。ラインアップを見ていくと、いわゆる「リメーク」作品が目立つ。

 まずはテレビ朝日系の「木曜ドラマ」枠でスタートする綾野剛主演のビジネスドラマ『ハゲタカ』がそうである。原作は作家・真山仁の同名小説。実はこれ、既にNHKで過去に大森南朋主演でテレビドラマ化されている。2007年にNHKの「土曜ドラマ」枠で放送、2009年には同シリーズの延長戦上で映画化もされた。

 では今回、制作、放送する局が変わってどんなリメークかというと、真山氏の原案を基にオリジナルのテレビドラマ版が作られるかたちだ。舞台はこれまで描かれたバブル崩壊後の1997年から、2018年の現代に移って、新しいストーリーも展開されるという。

 お次は土屋太鳳主演の青春ドラマ『チア☆ダン』。TBS系「金曜ドラマ」で放送が始まる。原作は2017年3月に公開された広瀬すず主演の『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』がベースになる。映画『チア☆ダン』は興行収入13億円(映連2018年1月発表時点)の実績を作った。これをリメークするかたちで、ドラマ版では映画から9年後のオリジナルストーリーが描かれる。

 そして、これまた映画からドラマ化のリメークがもう一作品。興行収入26.7億円(映連2018年1月発表時点)のロングランヒットのアニメーション映画『この世界の片隅に』の実写版がTBS系日曜劇場で放送スタートする。松本穂香と松坂桃李がヒロイン・すずとその夫・周作を演じる。

 またここのところ増えている韓国ドラマのリメークもある。4月クールで放送された坂口健太郎主演の『シグナル』も元は韓国ドラマ。以前にも2015年1月クールの草なぎ剛主演『銭の戦争』や2016年7月クールの中島裕翔主演『HOPE~期待ゼロの新入社員~』など韓国ドラマのリメークがあり、7月から始まるフジテレビ系の木10枠で山崎賢人が主演を務める『グッド・ドクター』も韓国でヒットした医療ドラマの日本版となる。アメリカでもリメーク実績がある。

『グッド・ドクター』(フジテレビ系、7月12日、22時スタート)。日本にたった0.3%しかいない小児外科医の世界を舞台にしたメディカル・ヒューマンドラマ。主演は山崎賢人。驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年医師を演じる
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