宅配ピザはホームパーティーの定番メニュー(写真はイメージ=PIXTA)
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 定価で注文すべからず。今や宅配ピザの「常識」だ。もはや毎日が「ディスカウントセール」と言っても過言ではない。

 安く買う常とう手段は、ピザを注文した店舗に取りにいくこと。ドミノ・ピザなら1枚注文で漏れなくもう1枚がタダになる。1年中、全国どの店舗でも実施しており、店まで出向く労さえ惜しまなければ、安いほうのピザがいつでも無料になる。つまり、同じ定価のピザなら1枚当たり半額だ。この「2枚目0円」はドミノ・ピザの専売特許のように思われがちだが、今や最大手のピザーラも「店舗限定」「ピザ限定」ながら同様のキャンペーンを展開。すっかり業界の定番ワザになった。

1985年、東京・恵比寿に日本初上陸。大株主の変遷を経て、11年にドミノ・ピザ ジャパンを設立。毎年50店超のペースで出店を重ね昨年、500店を突破。ピザーラに迫る。今年から20分宅配をスタート。割引の多さは業界随一。Mサイズは最小の23cm
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世界共通のデラックス。ドミノ・ピザは週末限定で「ミステリー・ディール・クーポン」を配信。注文完了画面に3択形式のミニゲームが現れ、運が良ければ、Lサイズのピザが半額になるクーポンが当たる
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 しかし、これらはあくまでも2枚買った場合である。単身者にとっては量が多過ぎるのが難点だった。そんなニーズをくみ取り、最近増えているのが「1枚目から半額」。ピザハットは特定のピザを持ち帰りにすれば「50%オフ」を打ち出し、ドミノ・ピザは「1枚割」という名で、Mサイズを1枚1000円(税別、以下同)から販売する。「半額でも採算が取れる」(関係者)というから、定価がいかに高いかがわかる。

 こうした大々的な割引に加え、ピザ業界には、知る人ぞ知る裏ワザが多数眠る。代表格がドミノ・ピザ。英語サイト限定の「裏メニュー」があるのだ。「ラージ&ラージ」は、Lサイズのプレーンピザ(1700円)2枚に、トッピングが1つずつ無料で選べて宅配価格が2999円。持ち帰りだと1900円となり、1枚当たり950円と超破格になる。とにかくコスパとボリュームを求める外国人向けの「スペシャルオファー」とはいえ、日本人も画面のイラストに従ってトッピングなどを選んでいけば、注文できる。

日本初上陸は77年で最も古い。ケンタッキーフライドチキンを運営する日本KFCホールディングスの傘下にあったが、2017年に投資ファンドが買収。新体制で年内に400店を目指す。持ち帰り半額など割引キャンペーンには積極的。Mサイズが比較的大きい
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人気1位はプルコギ。ピザハットは特定の日に特定のピザを持ち帰りにすれば、1枚目から半額になる「ハットの日」がある。店舗ごとに実施日は異なるが、Mサイズが1000円前後から。地方の店舗で実施していることが多いという
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 ピザハットの狙い目は、全国に7カ所あるイートイン専門の「ピザハットエクスプレス」。宅配とは生地や大きさを変えたオリジナルメニューがそろい、直径21cmのマルゲリータが何と380円で食べられるのだ。

87年に東京・目白で1号店オープン。店舗数、売上高でトップ。創業以来、老舗パン店の「浅野屋」と生地を共同開発。大胆な値引きは少ないが、税別2000円を切る低価格のレギュラーメニューが増えている。Lサイズが業界最大の36cm。売上高はピザーラ事業のみ
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ロングセラーのテリヤキ。ピザーラは大々的にうたってはいないが、ピザの種類や店舗を絞ったうえで、「持ち帰り2枚目0円」を展開している。横浜市のある店舗では「チラシ持参の方限定」「6種類から2枚」の条件で対応していた
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 サービスの要である宅配でも注目の取り組みが始まった。ドミノ・ピザが2018年1月に導入したのは、その名も「ミッション20ミニッツ」。インターネット注文限定のサービスで、混み合っていなければプラス200円で20分以内の宅配、プラス300円で15分宅配を確約。遅れたらMサイズのピザ1枚が無料になるクーポン券を配信する。