人気モデル「アドレスV125」「アドレスV125S」の実質的後継車

 通勤や買い物といった都市部の移動を主眼に置いた実用的な原付二種スクーターというカテゴリーを定着させたのはスズキの「アドレス」シリーズといってもいい。安価、コンパクトな車体、活発な動力性能――それが1991年登場の「アドレスV100」以来、多くのユーザーに支持されたアドレスシリーズの基本コンセプトだ。スウィッシュは排ガス規制などの影響で2017年に生産終了となった人気モデル「アドレスV125」「アドレスV125S」の特徴を引き継いた実質的な後継車といえる。

車体カラーはイメージカラーである「トリトンブルーメタリック」をはじめ全4色をラインアップ。年間目標販売台数は「リミテッド」を含め、シリーズ合計で6000台。メーカー希望小売価格は31万8600円(税込み)
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ナックルバイザーやグリップヒーター、シートヒーターを標準装備し、寒冷時の快適性を高めた「スウィッシュ リミテッド」も発表。こちらは9月21日から発売される。メーカー希望小売価格は34万200円(税込み)
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 スウィッシュの最大のトピックスといえるのは径の小さい前後10インチタイヤの採用である。

 「径の大きなタイヤは直進安定性が高いなどのメリットがあるが、ストップ&ゴーの多い都市部においては機敏な走りがスポイルされたり、車体がどうしても大きくなってしまうという側面もある。スウィッシュは市街地における敏しょう性や取り回しの良さを重視して開発した」(チーフエンジニア 守谷安則氏)

タイヤ径を小さくすることで取り回しの良さや敏捷性の向上、車体のコンパクト化、シート下トランクスペース容量の拡大といったさまざまなメリットが得られる
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トランク下の収納スペース。コンパクトな車体ながらフルフェイスヘルメットが入り、さらにプラスαの容量がある
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 現状のスズキのラインアップには前後10インチタイヤを採用する小型スクーターは存在しない。現行型の「アドレス125」は前輪に12インチタイヤ、「アドレス110」は前後に14インチタイヤを採用している。こうしたモデルが径の大きいタイヤを採用しているのは、中国やインド、ASEANなど大きな二輪市場をもつ途上国のニーズに合わせて開発されているからだ。これらの国々ではまだ未舗装の道も多く残っているため、タイヤの径を大きくすることで快適性を確保しているのだ。