ローソンとカゴメは2018年6月8日、カゴメの「高リコピントマト」を使用した共同開発商品を発表した。6月12日から全国のローソンで発売する。

 今回発表された商品は、「高リコピントマトのチーズオムライス」「高リコピントマトとクリームチーズのサンドイッチ」など9種のメニュー。両社は2015年から、高リコピントマトを使用したオリジナル商品を共同開発、販売している。

1日のメニューを時間帯に分けて提案。朝は「10種野菜と豆のミネストローネとパンと牛乳」(右下)、昼は「高リコピントマトのチーズオムライス」(上・右から2つ目)、夜は「ピリ辛ガーリックトマトソースのチキンカツ弁当」(右上)など
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 高リコピントマトはカゴメが開発したトマトの品種で、同社の「ラウンドレッド」という標準的な品種の1.5倍のリコピンを含んでいるという。2018年は、朝・昼・夕の食事シーンに合わせ、サンドイッチやスープなどのメニューを提案する。「1日を通してバランスよく野菜をとってもらいたい」(ローソンの竹増貞信社長)。

 とりわけ特徴的なのは、「猛暑に向けてトマトジュースと牛乳を一緒に飲もう」という提案だ。トマトの機能性栄養素の一つである「リコピン」は抗酸化作用があるとされ、「油と一緒にとると吸収が早まる」(カゴメ自然健康研究部の相澤宏一氏)。そこで、両者を象徴するトマトジュースと牛乳(ローソンのマークは牛乳瓶)を混ぜて飲むことを提案することになったという。

 一見違和感のある組み合わせだが、実際に飲んでみると、牛乳の甘さとトマトジュースの酸味がマッチしている。スープやパスタソースなどではおなじみの取り合わせで、相性の良さを再認識した。

 「トマトには(熱中症対策に有効と言われる)ミネラルが豊富。夏は暑さで食が細くなる時期にも、カロリーとたんぱく質をおいしくさっぱりとれる。子供にも飲みやすい」(ローソンの竹増社長)。トマトジュースと牛乳の売り場にそれぞれ“両方買い”を促すPOPを付けるなどしてPRするという。

カゴメの寺田直行社長(左)とローソンの竹増貞信社長(右)
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 「昨年の厚労省調査では、日本人の野菜摂取量は約280gと1日の必要量とされる350gより約70gも少なかった。これは過去最低レベルの深刻さだが、350g以上をサラダだけではまかなうのは大変。さまざまなメニューにトマトをはじめとした野菜を取り入れられるような提案をしていきたい」(カゴメの寺田社長)。

 一方、ローソンの竹増社長は「健康イメージだけでは手を伸ばしてもらえず、おいしいことが重要。昨年の売り上げは10億円だったが、今年はその2倍を目指したい」と意気込む。

(文/北川雅恵=日経トレンディネット)