自動運転といえば、AI(人工知能)を搭載したクルマが、ドライバーに代わってどこまででも運転してくれるイメージが強い。だが、そうしたクルマが公道を走れるようになるには、車両の開発もさることながら、交通インフラや法規制など、クリアしなければならない課題が山積している。

 そこでまずは限られた地域で自動運転サービスを実験し、技術の検証やニーズを洗い出そうという実証実験が盛んだ。そんな中、現在注目されている自動運転サービスが、自宅から駅などの最寄り施設への移動に自動運転を活用する「ラストマイル自動運転移動サービス」。神戸市内で開催されたイベント「078」で、同サービスをテーマにしたカンファレンスが行われた。

自動運転を実用化するための課題を地域から考える

 078は2017年からスタートした市民参加型のクロスメディアイベント。テキサス州オースティンで毎年開催されている国際フェスティバル「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」をモデルに、映画や音楽、教育などさまざまなジャンルが交じり合うプログラムで構成されている(関連記事「日本版SXSWを目指す神戸発のイベント『078』」。

078は4月27日から3日間開催された。インタラクティブ部門は、2日間の日程で展示会やイベントが多数行われた
[画像のクリックで拡大表示]

 カンファレンスのタイトルは「自動運転を活かした豊かな兵庫を考える」。ラストマイル自動運転移動サービスの実証実験は、神戸市北区筑紫が丘地域で2017年11月から約2カ月間実施された。カンファレンスでは、実証実験に参加した自治体や地元の交通事業者らの話を元に、自動運転を地域の課題解決の手段として導入するには何が必要か、という市民イベントらしい目線での議論が行われた。

 内容は、技術よりも運用方法やサービスをどう考えるかといった話題が中心。産官学の関係者に加え、実験をプロデュースしたコンサルティングや、法整備・ガイドラインを作成した国土交通省、警察庁からも専門家が参加。さまざまな見方や意見を知ることができた。

「自動運転を活かした豊かな兵庫を考える」と題されたカンファレンスには10名の関係者や専門家が参加し自動運転を地域でどう活用するかといった話題が取り上げられた
[画像のクリックで拡大表示]