2017年5月16日、アース製薬と三菱電機の2社が共同でダニ対策セミナーを開催した。アース製薬、マーケティング総合企画本部の渡辺優一ブランドマネージャーによると、「異業種と共同でセミナーを開催するのは初の試み」で、両社ともダニに関する研究を進めているメーカーということもあり、今回の共同開催が決まったのだという。セミナーでは、ダニの専門家である環境アレルゲンinfo and careの白井秀治氏が登壇した。

アース製薬、マーケティング総合企画本部の渡辺優一ブランドマネージャー
[画像のクリックで拡大表示]

ダニは6週間で150倍に大繁殖!

 ダニはクモの仲間でその大半が目に見えないほど小さいが、繁殖力が強い。気温25~28度、湿度65~75%になると爆発的に繁殖を始めるという。「これからの梅雨シーズンがダニの大繁殖に最適な条件になる」と、白井氏は話す。室内にいるダニの80%以上はヒョウヒダニで、好条件が重なると、例えば10組のつがいが2カ月後には3000匹以上に、4カ月後には約4万5000匹にも繁殖するという。「ダニのえさとなるのは人のフケやアカ、汗などで、どんな家にも必ず生息している」と白井氏は言う。

[画像のクリックで拡大表示]

 ダニはアレルギーの原因といわれる。特にヒョウヒダニのアレルギーの陽性率(アレルギー検査で陽性を示す割合)は80%以上なのだそうだ。「最近の住宅環境は気密性が高いため、ダニにとっては住みやすい環境。ダニの寿命は2~3カ月で、その死骸やフンが細かい粉末になって体内に入ると、ぜんそくや鼻炎、皮膚炎、結膜炎などのアレルギー性疾患を引き起こす可能性がある。特に小児ぜんそくの原因の90%がダニアレル物質によるものだと分かっている」(白井氏)。

環境アレルゲンinfo and careの白井秀治氏
[画像のクリックで拡大表示]