各地方には驚きのアイデアがあふれるご当地パンがある
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 意外な食材の組み合わせや独特の形状など、各地方には驚きのアイデアがあふれるご当地パンがある。一見パンとはミスマッチな練り物を使った北海道名物「ちくわパン」や、愛媛発の新定番「塩パン」のように、全国区になり得る「一芸品」が各地にまだ無数に眠っている。注目すべきパンをピックアップした。

岡山の2大ご当地ものが合体

 ご当地パンの新潮流として注目なのが、地元の「ド定番品」を足し合わせた「横綱コラボ」。岡山木村屋(岡山県)の「バナシガ」がその先駆事例だ。半世紀以上も岡山で愛されている同社のコッペパン「バナナクリームロール」に、同じく岡山の定番ビスケット「シガーフライ」(梶谷食品)を挟んで食べるという、全く新しい提案。濃厚なバナナクリームが入った軟らかなパンの中から、突如サクッとした歯触りのシガーフライが現れるのは斬新だ。どちらにも慣れ親しんだ中年以上の世代は、思いも寄らぬ組み合わせに驚きつい手に取り、一方で、「なじみの薄い若い世代には商品を知ってもらうきっかけになっている」(岡山木村屋)という。新名物として県外からの観光客にも人気に。「ご当地の老舗コラボ」は新たなヒットの源泉になりそうだ。

「バナナクリームロール」半世紀以上前に発売された岡山木村屋の看板商品。バナナクリームの懐かしい風味が特徴だ。ネット販売もあり(写真:小山壯二)
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「シガーフライ」1944年創業の岡山の製菓メーカー梶谷食品の人気ビスケット。甘さは控えめで、塩味がアクセントになっている(写真:小山壯二)
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「バナシガ」山陽新聞社と岡山広告温泉による「オカヤマ空想研究所」が企画し、2017年12月に発売。ふわふわのパンの中から突如現れるサクッとした食感に驚く。クリームの甘さとビスケットの塩気が絶妙だ(写真:小山壯二)
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自分でシガーフライを挟むひと手間が楽しい。バナナクリームロールは、単品では116円(税込み)(写真:小山壯二)
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木村屋總本店からのれん分けする形で1919年に岡山で創業。バナシガのお試しセット(税込み350円)は、各直営店で販売している(写真:小山壯二)
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