排気量の6気筒エンジンらしい重厚感は薄い

S450のメーターパネル。エンジンONの際、メルセデス・ベンツの電動化パワートレインを示す「EQ POWER」が表示される。モーターアシストや回生ブレーキ作動状況は、タコメーター下に専用のバーメーターで確認できる
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 S450に試乗したところ、アクセル操作に対するエンジンの反応は良く、かなり軽やかに回った。信号待ちでアイドリングストップが作動した際の再始動も速くてスムーズ。発進はISGのモーターアシストで、動き出してエンジン回転数が低い間は電動スーパーチャージャー、ある程度回転数が上がったらターボが加勢してくるという流れ。運転をモニターすることで2秒以下の短いアイドリングストップを抑制するなど無駄なアイドリングストップも行わない。ISGはあくまでアシストのみで、エンジンが主役だからメルセデス・ベンツがS450をハイブリッドとうたわない理由だ。またISGで行うモーターアシストのオンオフは、メーターを見ておかないと分からないほど自然な制御となっている。

 電動化に加え、エンジン内部抵抗も抑えられているようで、街中から高速道路までどの領域でもエンジンはかなり軽やか。しかし、大排気量の直6らしいパワーを放つ。ただその軽快さから、実は排気量の小さいエンジンではないかと錯覚させるほどだった。

 一般的に直6エンジンはV6などと比べても振動が少なくてスムーズな回転フィールが特徴だが、新エンジンは直6であることに加え、スターター、発電機、オイルポンプ、エアコンとエンジンから動力を奪っていたものが電動化されたことがプラスに働いているのだろう。ただ十分にパワフルなのにエンジンの動きが軽すぎて、大排気量の6気筒エンジンらしい重厚感が薄いのは意外だった。

外観上から新エンジンを見分けるのは、エンブレムの「S450」のみ。見た目の差別化はない
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