麦茶市場はこの4年間で倍増

 実際にキリン 麦茶を飲んでみた。普段飲んでいる麦茶よりもすっきりとした口当たりで、上品な香りと甘みを感じる。特筆すべきは、麦茶特有の雑味や苦みが一切ないことだ。

 一般的な麦茶は麦を殻のまま焙煎して抽出するため外皮に含まれる雑味が残る。今回、その雑味に着目し殻をむいて焙煎する手法を採用した。競合2商品と比較した味覚センサーによる分析では、常温でも冷やしても甘みが最も強く、苦みがすぐに消え後味も残りにくいという結果になったという。

 キリンビバレッジによると、麦茶市場はこの4年間で倍増している。カフェインゼロ・カロリーゼロの「ゼロ」な飲み物が健康意識の高まりに合致するうえ、香ばしさもありながら喉の渇きも癒やせるのが理由とのこと。しかし、これまでキリンは麦茶市場で苦戦を強いられてきた。競合である伊藤園の「健康ミネラル麦茶」やサントリー「グリーン ダ・カ・ラやさしい麦茶」に押され、先行商品の「香ばし麦茶」は自販機のみでの展開に甘んじている。

 苦戦の麦茶市場に打って出るにあたってキリンが着目したのは、麦茶に関する調査で「雑味が残る」という声が多かったこと。そこで雑味の少ない麦茶を作るために注目したのが「はだか麦」だった。

「キリン 麦茶」には二条大麦と六条大麦の「皮麦」、新開発した「むき麦」、希少性の高い「はだか麦」がブレンドされる
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