レストランのコース料理を自宅でスタッフが調理、配膳してくれた上に後片付けもしてくれる「マイシェフクイック」が2017年4月11日にサービスを開始した。米ウーバーテクノロジーズが2016年9月に東京で始めた「UberEATS (ウーバーイーツ)」もサービス提供エリアを増やすなど、専門店の料理を自宅に配達するサービスが拡大し始めた。マイシェフクイックの特徴は目の前でパスタなど熱々の料理を仕上げて提供してくれること。実際にどんなサービスなのか試してみた。

調理はプロのシェフが担当。出張スタッフは「温め」がメイン

 料金は1人あたり4000円から5000円ほどの設定で、人数が少ない場合は追加で出張料金がかかる。また、サービス提供が可能な日は土日のランチタイムかディナータイムに限られている。ランチでもディナーでもメニューの内容や金額は変わらないとのことだったので、時間に都合のつく土曜日のディナータイムに、筆者宅で夫婦と子どもの分合わせて3人分を注文することにした。

 注文はパソコンやスマートフォンから行う。自宅最寄り駅と希望日を入力すると、提供可能なメニューが表示される。筆者が希望した日にちに対応できるメニューは牛肉の煮込みやパスタなどのカジュアルイタリアンだったが、これらのメニューを考案しているのは実際に店舗を持って営業しているレストランのシェフだ。マイシェフクイックでは、食材の仕入れや煮込み料理の調理、サラダの下ごしらえなどはレストランのシェフが担当。料理を届けてくれるサービススタッフはその場でパスタをゆでたり、ソースを温めたりして盛り付けるだけだという。調理の大半が終わっている状態で自宅にやってくるので、1品目の料理提供開始まで約30分と、あまり待たされずに済む。筆者宅には小さな子どもがいるので料理が出てくるまでに飽きないか気になっていたが、ピザのデリバリーとあまり変わらないと思えば、気楽に注文できた。合計金額は1人あたり5000円の料理代3人分と、出張料金の2000円が加わって、1万7000円だ。

注文画面。料理代に加え、注文が2人分の場合は3000円、3人分の場合は2000円の出張料金がかかる。全てのメニューは、前菜2品、パスタ類、メインの4品で構成されているとのこと。
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食器や調理器具はユーザーが準備する

 注文後、依頼内容を確認するメールが届くが、このメールにはキッチンの詳細(コンロはIHかガスか、など)や自宅にある調理器具を確認するという目的もある。調理に必要な道具が足りない場合は、ユーザーが購入する必要もあるとのこと。基本的には家庭にあるもので足りるそうだが、購入がネックになってサービス申し込みを断念するユーザーもいるかもしれない。

グラスは「割れたらいけないので」スタッフは触らない

 料理提供開始時刻を18時半で依頼したところ、30分前にスタッフが自宅に到着。必要な調理器具を確認したあと、料理の準備が始まった。

こちらで準備したのはフライパン、鍋2つ、菜箸、お玉、計量カップ、フォーク、スプーン、ラップ、大皿3枚
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 アルコールを含めたドリンク類の準備はないと聞いていたが、スタッフはグラス類にも一切触れないとのこと。ワイングラスなどは破損の恐れがあるからという理由らしい。