老舗豆腐メーカーの相模屋食料が、新商品「BEYOND TOFU」をTGC(東京ガールズコレクション)のシーズンに合わせ、2018年3月31日に発売した。同社は豆腐をTGCに出展し続けており、今回で7回目。市販用の豆腐として初の発酵技術を取り入れ、チーズのような食感・質感を実現する。

 3年の開発期間を経て、チーズのようなしっかりとした食べ心地の「BEYOND TOFU」を実現した。商品展開は、ブロックタイプとキューブ状のカットタイプの2種類。特徴的なのはその硬さだ。80度以上で「溶ける」性質を持ち、常温では「削る」調理が可能。3月に開かれた商品発表会で振る舞われた特別メニューでは、削ってパスタに振りかけたり、煮込んだり、とろけたものをスープにトッピングしたり、カットタイプはそのままサラダに、と多彩な調理法が披露された。低脂肪豆乳と発酵技術による濃厚なコクと、癖のない柔らかな甘みは、今までの豆腐にはない味わいだ。

「BEYOND TOFU」(右)ブロックタイプ150g 498円(左) キューブタイプ50g 278円
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 BEYOND TOFUはヘルシーフードとして定着した大豆=豆腐に、ヘルストレンドである「発酵」を取り入れた。ヘルシー感度の高い女性がターゲットのライフスタイルに合わせて展開する「ナチュラルとうふ」の新商品となる。おしゃれなパッケージやヘルシーな食スタイルを意識した「ナチュラルとうふ」シリーズは、豆腐を食べる動機を「ヘルシー」から、「おいしい」という、よりポジティブな印象を目指す。中には、チョコレート味の「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」や抹茶味の「のむとうふ」など、豆腐でありながらスイーツのような商品もある。

 TGCチーフプロデューサーの池田友紀子氏によれば、昨今のヘルシーブームにより「お豆腐をスーパーフード感覚で若い女性が積極的に手に取り出した」という。リクルートライフスタイルが2017年11月に発表した調査によれば、クーポンマガジンの「HOT PEPPER」読者が選んだ「2017年流行グルメランキング」では、「スーパーフード」が1位だった。「健康志向」は、同調査で3大グルメキーワードに上げられており、気運の高まりもうかがえる。相模屋も新商品を投入することで、豆腐の新たな需要を開拓する。

 海外では、豆腐はヴィーガン向けの食材として欠かせない存在だ。昨年秋に開催された「“日本の食品”輸出EXPO」に出展した際、「代替食品としての魅力を高く評価」された。相模屋広報は「植物性の代替食品はおいしくないというイメージを覆す『奇跡のとうふ』」と評する。「お豆腐の世界をさらに広げていければ」と、海外での活用にも期待を寄せる。

塩気があるので、カットタイプはそのまま手軽なおつまみにもなる
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ELLE cafe×相模屋“BEYOND TOFU”発表会特別メニュー。チーズの代わりに「BEYOND TOFU」を使うことでイタリアンも植物性100%のヴィーガンメニューに
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相模屋食料の鳥越淳司社長(左)とTGCチーフプロデューサー 池田友紀子氏
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(文/小西 麗)