近年になってモーターサイクル(オートバイ)を取り巻く環境やシーンが大きく様変わりしていることは前回の記事でもお伝えした通り。日本やヨーロッパにおけるライダーの高年齢化。それに伴う市場の成熟。存在感を増すインドや東南アジアの巨大二輪マーケット。さらに厳しさを増す排ガス規制……。そういったユーザーおよび社会情勢の変化を受け、メーカー各社はASEAN、インドに向けては小~中排気量モデルを拡充する一方、すでにモーターサイクルが大人の趣味として浸透している先進国にはカスタム、ヘリテイジ(伝統)をキーワードにした嗜好性の高い新型車を続々と送り出しているのである。後編もそんなトレンドに沿った注目車両を第44回東京モーターサイクルショーからピックアップして紹介しよう。

【スズキ】クルマでいうならSUV!「Vストローム250」

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 2017年夏より中国をはじめ、グローバルに展開することがすでにアナウンスされている「Vストローム250」(写真はオプション装着車)。これはいわゆるアドベンチャーツアラーというカテゴリーに属するモデル。ロングツーリングでの快適性と未舗装路にも対応できる走破性をクロスオーバーさせた、クルマでいうところの「SUV」である。ドイツのBMWやオーストリアのKTMといった海外メーカーの大排気量モデルが人気を集めていたカテゴリーだが、近年はそのトレンドが250㏄モデルにも波及している。水冷並列2気筒のエンジンをはじめ、ベースとなっているのはすでに国内販売されている「GSR250」。250㏄らしからぬ堂々とした体躯だが、GSR250と同様、手に入れやすい価格で販売されることが予想される。