カーメイトの「d'Action360」(左)、オートバックスセブンのPIXYDA PDR600SV(右)
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 高速道路でのあおり運転による死亡事故などをきっかけに、注目が高まっているドライブレコーダー。後部からのあおりや衝突に対応するため、最近は360度カメラを搭載するモデルが増えている。ここではフロントガラスに簡単に取り付けられて、シガーソケット用の電源ケーブルが付属する360度カメラ搭載ドライブレーダー「d’Action360」(カーメイト)と「PIXYDA PDR600SV」(オートバックスセブン)を比較した。

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 調査会社GfKジャパンのリポート「ドライブレコーダーの需要変化と危険運転の実態調査」によると、17年10月以降の販売台数は前年同月比2.5倍前後にまで急増。さらに非保有者の半数近くが今後の購入を検討しているという。

 同調査の「あおり運転の被害に遭わない為にドライブレコーダーに求める機能」では、1位の「前方、後方の両方にカメラ」(55%)や2位の「夜間・暗所対応」(47%)に次いで、3位には「360度カメラ」(41%。「長時間録画」と同率)が挙がった。実は前面だけではなく、後部からのあおりや衝突に対するニーズが高まっているのだ。そうしたなか、360度カメラを搭載したドライブレコーダーも相次いで登場している。

両製品とも「360度撮影」をうたうが、上下左右全方位の360度を撮影するわけではない。水平方向は360度だが、垂直方向は200度前後の「ほぼ半球」の撮影範囲になる。カメラを真下に向けてフロントガラスに取り付ければ、前面と車内の様子を記録する
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 ディスプレーがなく、シンプルなデザインの「d’Action360」(カーメイト)は、スマホと無線LAN接続し、設定や映像再生を行うモデルだ。画質は落ちるがリアルタイムの360度映像もスマホで表示できる。一方、「PIXYDA PDR600SV」(オートバックスセブン)は、本体下部のカメラで撮影し、タッチパネルディスプレーで設定や映像の再生を行う。

 画質は両モデルともにフルHD相当。ただ、360度の範囲すべてをフルHD相当の解像度に収めるため、一般的なカメラを採用したドライブレコーダーと比べると前方や側面などエリアごとの解像度は低くなる。

 実際に使ってみたところ、両者とも先行車のナンバーや並走するクルマのドライバーの顔は視認できたが、反対車線を走るクルマのナンバーはほとんど読めなかった。また、後方のリアウインドーは僅かに映る程度で車種やナンバーがわかるレベルではない。

 360度カメラのドライブレコーダーを選ぶ際は、周囲の状況をくまなく記録するという目的には向くが、解像感は低いということを認識しておきたい。

 カーメイトは「手動モード」にすれば、4K相当での記録が可能になるが、運転の前後にわざわざボタンを押すのは面倒だ。

オートバックスは駐車監視に対応

 両製品ともフロントガラスに取り付けて使う。オートバックスのほうが仕様上の垂直画角が広いが実際の撮影範囲はほぼ変わらない印象だった。カメラの位置調整は、ディスプレーがあるオートバックスのほうがラク。

カーメイトはオプションを使えば駐車監視機能に対応
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カーメイト
小型で邪魔にならない
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レンズはF2.0と明るい
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別売りのバッテリーパックを付けるとアクションカムとして使える(写真の三脚は他社のもの)
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オートバックス
ディスプレイは4.5型と大きく見やすい。リアルタイムの映像ももちろん確認できる
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カメラは可動式。画面を見ながら位置調整ができる
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カーメイト、オートバックスともに本体に入れたmicroSDに映像を記録する仕組み
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 エンジンと連動し、自動で録画を開始・停止する「常時録画機能」や、衝撃を受けた際に自動で録画データを保存する「衝撃検知機能」など、ドライブレコーダーとしての基本機能は両者とも押さえている。違いが出たのが駐車中のトラブルを記録する「駐車監視機能」。オートバックスはバッテリーを内蔵しているため、エンジン停止後でも衝撃を検知した瞬間の映像を記録できる。一方、カーメイトは、クルマのバッテリーと接続するためのオプション(実勢価格6264円・税込み)の組み込みが必要になる。