薄着になる夏に向け、パナソニックが全身の体毛を処理できる男性向けのボディトリマー「ER-GK60」のプレス向け体験会を行った。ER-GK60は5月1日発売で、予想実売価格は9000円前後。
ER-GK60は「ボディトリマー」という名称だが、手足や胸、ワキなどに加えてビキニゾーンまで1台で手入れできるというもの。頭髪やヒゲ、眉や鼻毛のケアができるトリマー製品はあったが、アンダーヘアの手入れに注力した製品は今回が初めてとのことだ。
パナソニックの調査によると、男性のグルーミングに対する意識が高まっているという。
「顔周りだけでなく、おなかやおへそ周り、胸毛などを処理している人は多くいます。また、ワキよりもアンダーヘアを処理している人が多くなっています。アンダーヘアがボーボーだと見た目が悪いとか、ムレが気になるといった理由です。顔やヒゲと同じように、アンダーヘアをきちんとしたいということが分かりました」(担当者)
ヒゲ以外のムダ毛を処理することについても、同じ調査で「清潔感がある」「エチケットとして当然」など、ポジティブな印象を持つ人が多いことも分かった。
3種類の長さに調整可能、V字のヘッドがポイント
ER-GK60の特徴は「肌に優しい」「使いやすい」「整えやすい」の3つだという。「肌に優しい」について担当者は次のように語る。
「右側にある通常のバリカンは刃がとがっていて刃と刃の間が広いため、バリカンで多くの毛を挟んでしまいます。新しい刃は先端を丸くして肌を傷つけないだけでなく、刃と刃の間を狭くすることで肌に食い込まないようになっています。そのため、刃をじかに当てて手足を優しく剃れます」(担当者)
使いやすさについては「カミソリでお尻を剃るのは怖いですし、根元まで届きませんが、こちらはヘッドがV字になっていて簡単に届きます」とのことだ。
整えやすさについては、これまでのトリマー製品に比べて細く握りやすく、さまざまなスタイルで剃れるようになっている。本体のみでは約0.2mmの長さに剃れるが、アタッチメントを装着することによって約2mm、約3mm、約6mmの長さにそろえることも可能だ。
プレゼンテーションの最後には、マネキンの下半身に付けられたカツラのアンダーヘアをER-GK60で剃るというデモも行われた。用意されたヘアーの量が多すぎたらしく約2分ほどかかったが、きれいになった。
体毛を処理するとファッションを選ぶ意識も変わる?
体験会にはファッションカタログや広告、音楽、芸能などの分野で活躍するスタイリストの櫻井賢之氏が登壇し、ファッションやグルーミングのトレンドについて語った。
櫻井氏は「ファッション業界で働いていると、ヘアメイクや担当するタレント、アーティストなどの(ムダ毛に対する)意識が非常に高く、ヘアやヒゲ、眉、ワキなどを処理することが自然なことになっています」と話す。
「僕もそういうものになじんで、普通に(グルーミングを)やるようになりました。ロケでスタッフと温泉に入ったりするときにボーボーだとかっこ悪いので、最初は頭やヒゲを処理するトリマーで、ワキやアンダーヘアも処理していました。だけど、そういうのを使うとどうしても肌に当たる部分が毛を巻き込むこともあるので、アンダーヘア専用のトリマーが出るのを心待ちにしていました」(櫻井氏)
ファッション業界や芸能界でのグルーミングに対する意識について櫻井氏は次のように語る。
「僕が担当しているアーティストやタレントの場合も、特にダンサーやパフォーマーは肉体を見せるのが仕事なので、ワキの処理をしています。アイドルグループだとすね毛がNGで短パンをはけないということもありますし、スイマーの場合は水の抵抗があるため全身を剃るので、体毛に対する意識が高いですね」
ボディトリマーの使い勝手を実際に試してみた!
発表会後には、ボディトリマーの使い勝手を体験することができたので、そちらを簡単に紹介しよう。
各座席にカツラが用意されたので、担当者にボディトリマーを使って剃ってもらった。
毛の流れに逆らって剃っていくのが基本。毛が長い場合はアタッチメントに絡みやすいので、そのつどアタッチメントにからまった毛を外しながら処理していく。6mmだとかなり残る感じだが、3mm、2mmとしていくほどに薄くなっていくことが動画で確認できるはずだ。
そのほか、ボディトリマーの使い勝手を体験できるブースが用意されていたので、筆者も実際に試してみることにした。
とはいえ、股間のVゾーンのビフォーとアフターをお見せするわけにはいかないので、すね毛を剃ってみることにしよう。
(文・写真/安蔵 靖志=IT・家電ジャーナリスト)