小6で留学情報を集め、中2で単身渡欧

 辻氏が“女子大生仕掛け人”となったきっかけは、幼少期にさかのぼる。小学生の頃から海外に強い興味を持ち、「小6のとき、インターネットで情報を集めて、親に留学したいと懇願した」(辻氏)。

 2010年、中学2年生で単身渡欧。英国の全寮制語学学校を経てスイスの全寮制アメリカンスクールに入学する。その後渡米し、ニューヨークで高校生活を送った。もともと絵を描いたりするのは好きだったそうだが、このころからウォールアートなどのアート制作にも積極的に取り組み始めた。2014年9月、大学に入学するために帰国。当初は学生生活を満喫していたというが、「海外留学時の友人のアグレッシブさに影響を受け、課題を発表するだけの学生生活に物足りなさを感じるようになった」と辻氏は振り返る。

留学時代の辻氏。2009年、スイスの全寮制アメリカンスクール時代の友人と撮影
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 今の自分にできることはないか。そう考えた辻氏は、学業のかたわらアパレル企業でプレスとして働き始める。思い立ったら即実行する。そうした行動力は、留学を決めた幼少期から芽生えていたのだろう。ファッションだけでなく、映像制作に興味を持った時期もあったというが「積極的に見ようとしていない人にまでメッセージが届く広告という業界に次第に興味をひかれるようになった」(辻氏)。

 そんななか、現在の勤務先であるエードットに出合ったという。当初はインターンとして働いていたが、辻氏の姿勢に共感した同社が、学生でありながら正社員として採用する「学生社員」という枠を新設。2017年4月に正式に入社したという。