AIoT対応冷蔵庫は便利なのか?

 シャープによると、SJ-TF49Cの購入ターゲット層は共働き世帯。たしかに、本製品のAIoT機能は、忙しい主婦が献立を考える時間や買い物のわずらわしさを減らすように考えられている。

 ただし、実際に短時間だが、体験してみたところ、最大のネックになると感じたのは「買い物メモ」作成のわずらわしさ。メーン機能である献立提案機能を使うために、SJ-TF49Cに冷蔵庫内の食材を把握させるには、「買い物メモを作る」「買い物して『購入済みにする』ボタンを押す」という2段階の手間が必要。忙しい世帯が、このリスト作成にどれだけの時間を割けるかが課題となりそうだ。

 とはいえ、本製品はIoT対応製品なので、今後はファームウェアのアップデートなどで成長する可能性も高い。例えば、買い物した食材をまとめてスマホで撮影すれば、個別のアイテムを自動認識して冷蔵庫に登録……といった機能が、発売後に追加される可能性もあるだろう。

 気になる点はある一方、AIの音声認識率はかなり高く、対話しながらレシピを絞り込んでいく過程もスムーズ。この「レシピを絞り込む」機能に関しては、非常に実用的で使いやすいと感じた。また、会話を重ねることで、冷蔵庫にペットのような愛着が湧いてくるのも、今までの家電になかったAIoTならではのポイント。まだ出始めたばかりのAIoT製品だけに、今後の進化にも注目したい。

(文・写真/倉本春)