高級ワゴンユーザーを狙えるか?

ボルボ「V90」
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ボルボ「V90」
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 2016年のXC90発売時にも世界初をうたう安全機能を2つ盛り込み話題を集めたが、ボルボはこうした安全機能の採用や改良に積極的だ。

 背景にはボルボが打ち出す「VISION 2020」がある。これは2020年までに新しいボルボ車での交通事故による死亡者や重傷者をゼロにするという宣言。同社によれば2009~2015年度に日本で新規登録された同社のオートブレーキ・システム搭載車は、同システムを搭載していない同社のクルマに比べて事故発生率が69%、追突事故発生率が76.5%、対人事故発生率が58.6%減少しているという。

ボルボ「V90クロスカントリー」
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ボルボ「V90クロスカントリー」
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 こうした安全性能やデザイン、環境性能の進化が奏功し、グローバルでは3年連続で成長しており、2016年は総販売台数が過去最高の53万4332台を販売。日本でも昨年は1万3786台を販売し、前年比8.2%増を達成した。そのけん引役となっているのがXC90だ。今年はこれに加えてボルボの定番ワゴンだった「V70」の後継車にあたるV90と、SUVであるV90クロスカントリーが注目される可能性がある。

 日本のステーションワゴン市場は近年落ち着いており、国産車のワゴンモデルは減ってはいる。しかし、輸入車ブランドでは90シリーズのライバルとなるミディアムクラスの場合、セダンと共にステーションワゴンを設定しているケースが多い。高級ステーションワゴンにそれだけ安定したニーズがあるからだろう。

 90シリーズの勝負は、高級ステーションワゴンを望む層の関心をどれだけ集められるかにかかっていそうだ。

(文・写真/大音安弘)