世界初の安全機能2種類を投入

 安全運転支援技術「インテリセーフ」には、世界初となる2つの新機能が追加された。

 一つは「ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避機能)」。これはカメラセンサーにより車両が道路から逸脱しそうになると作動する機能で、まずステアリングを自動制御する。さらにステアリングの制御だけでは対応できない場合は、自動ブレーキによる減速も行う。作動速度域は65~140km/hで、車載カメラが車線境界線や側線を検知している場合に動作するという。従来の車線逸脱防止警告機能に加え、XC90からは衝突や事故が発生する前に電動プリクラッシュ・テンショナー付きフロントシートベルトやエアバッグなどを動作させる「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護システム)」が搭載されている。今回の新機能と併せて乗員を守る重要な手段となりそうだ。

 もう一つは「大型動物検知機能」だ。これはヘラジカ、トナカイ、馬などの大型動物との衝突被害の軽減を目的にしている。4km/h以上で走行中、前方に大型動物を検知した場合に警告を出し、それに運転者が反応しないと通常の最大制動力の約30%(約0.3G)でブレーキをかけて、衝突時には約15km/h減速する。高速走行時はより効果があり、夜間はヘッドライトに照らされている場合でも検知可能だという。

 いずれもスウェーデンにおける重傷者発生事故を背景に開発。ボルボの調査によれば重傷者発生の自動車事故全体のうち、道路逸脱事故が34%、大型動物との接触による事故が5%を占めるという。特に大型動物検知機能は大自然に囲まれたスウェーデンらしい機能だが、都市部から離れれば大自然に囲まれた地域は世界中に存在し、そこには大型の野生動物が生息している可能性が高い。日本では無関係とも思えるが、北海道などではシカとの衝突は珍しい話ではない。この機能が役立つシーンは容易に想像できる。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]

 また、インテリセーフ搭載の既存の機能もアップデートされている。

 自動運転機能として注目される「パイロットアシスト(追従時車線維持機能)」は、アップデートされ、車線維持支援機能のパイロットアシスト2に進化。作動速度域が140km/h以下まで拡大され、アクセル、ブレーキに加え、ステアリングも自動制御する。また前走車への追従だけでなく、単独でも設定速度で車線内走行を維持できるようになった。今回発売されたS90、V90、V90クロスカントリーだけでなく、XC90も2017年モデルからはアップデートにより標準搭載されるようになった。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]