2017年2月2日~5日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「ジャパンキャンピングカーショー2017」。「右肩上がりのキャンピングカー市場、日本独自仕様も」に続き、今回はこのところのキャンピングカー人気を支える軽自動車がベースの「軽キャンパー」の展示を中心に紹介しよう。

価格、サイズともに買いやすいが動力性能は?

 軽キャンパーの魅力は何といっても購入しやすいこと。

 キャンピングカーは乗用車と2台所有して使い分けるユーザーも多いだけに、車両価格や税金が安い軽キャンパーだと購入のハードルがぐっと下がる。ボディーサイズがコンパクトなことも大きなメリットで、車内のスペースは当然狭くなるが(大人2名での使用が基本)、市街地で取り回しやすく、日本特有の細い峠道も難なく走れる。

 ただし、動力性能にはあまり期待しない方がいい。エンジン排気量の上限が660ccであることに加えて、各種装備の追加によって車体重量も増しているからだ。筆者は以前、軽キャンパー(軽トラックに居室を取り付けたキャブコンバージョンタイプ)を借りて南伊豆へ旅行に出かけたことがあるが、高速道路での巡航速度はせいぜい時速70kmから80km程度。追い越し車線に出る余裕は一切なく、左側車線を淡々と走らざるを得なかった。もっともキャンピングカーの場合だと乗用車を運転しているときほどそれが苦痛にならないことも事実である。運転に疲れたらサービスエリアにクルマを停めて横になればいいからだ。さらに燃費が1Lあたり15kmほどと、かなり良かったことも付け加えておこう。

 近年の軽キャンパーは軽バンにベッドキットを組み込んだ手ごろな車中泊仕様から、キッチンや対面式のダイネット(簡易な食事ができるダイニングスペース)を備えた本格的なモデルまでバリエーションもさまざま。自分のニーズに合った1台がきっと見つかることだろう。

軽バンコンに“遊び”の要素を

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 こちらは国内のトップビルダーであるナッツ(福岡県遠賀町)のニューモデル「スピナ POPアップ キャルルック バージョン」。見ての通り、軽バンをワーゲンバスふうに仕立てたキャンピングカーである。外装色と内装色を3色から選ぶことができ、地味な印象になりがちな軽のバンコンバージョン(※)に「遊び」の要素が加えられている。ポップアップルーフやキッチン、対面ダイネットなど、装備はかなり本格的。359万円から。

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バンコンバージョン):バンコン。ワンボックスカーの車内を架装したタイプのキャンピングカー。

キャビンが変形する画期的なモデル

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 コイズミ(東京都板橋区)の「かるキャン」は宿泊時にキャビンを変形させることで全高が930mm、全幅が615mmアップするという画期的な1台。車室容積が2.4倍にも広がるので、軽キャンパーでありながら普通車ベースのキャンピングカーに迫る快適さが得られるという。変形操作は一人でも簡単に行え、走行状態からわずか1分足らずでこの形にすることができる。

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