電動化の目標達成にもマカンが重要?

 一方、電動化について七五三木社長は、販売台数に占める電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の比率を2020年には2ケタ超え、2022年には40%以上にすることが目標と言う。現時点ではパナメーラとカイエンにPHEVが設定されているだけで、エンジン車のイメージが強いポルシェにはかなり厳しい目標にも思えるが、PHEVの販売比率は既に2ケタに迫る勢いだという。2020年に投入予定のポルシェ初の量産EV「ミッションE」が加わるとはいえ2022年の40%以上はかなりハードルは高いはずだ。ただマカンやカイエン、パナメーラの主力がPHEVとなれば現実味を帯びてきそうではある。つまり電動化目標を達成できるかどうかの鍵を握っているのもPHEV化されたマカンがキーということになる。しかし現時点では本国を含め、PHEV仕様のマカンの設定は明らかにされていない。

 マカンに試乗した際には、252psの2.0L直列4気筒ターボエンジンを積むエントリーモデルでも、スポーツカーライクな走りとサウンドの演出など、SUVながらポルシェらしさがあった。同価格帯のエントリスポーツ「718」のような強烈なインパクトはないが、スポーツカーの走りをしっかり味わえる、大人5人が乗車できて荷物が載るSUVとしては十分心を動かされるクルマだと感じた。

 狙い通りにデビュー5年目を迎えたマカンが今年の同社の販売をけん引するのか。PHEV仕様がいつのタイミングで登場し、ポルシェの電動化の目標達成にも貢献するのか。注目しておきたい。

ポルシェ ジャパンの七五三木敏幸社長
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(文・写真/大音 安弘)