スギ花粉症患者は年々増えている。鼻水、目のかゆみなどのつらい症状は、悪化すると頭痛やだるさにもつながり、仕事の効率も下がってしまう。今年は、昨シーズンより花粉の飛散量が多い予想が出ている地域も多く、しっかりした対策が必要だ。そのためには、まずは“敵”を知ることから。ここでは花粉と花粉症についての基礎知識をお伝えする。

東京都民の約半数がスギ花粉症

 2月~3月に飛散ピークを迎えるスギ花粉に、毎年悩まされていないだろうか。東京都が都内3区市を対象にアンケートや花粉症検診を実施した結果をまとめた「花粉症患者実態調査報告書」(2017年12月)によると、都民のスギ花粉推定有病率は48.8%におよび、都民のおよそ2人に1人がスギ花粉症であることが分かった。ちなみにこれは無自覚の人も花粉症検診を受けた結果。前回調査では無自覚の人には検診を行わなかったため、その人数を差し引いてもスギ花粉症の推定有病率は45.6%で、10年前の調査結果の28.2%から17.4ポイントも上昇している。

 花粉の飛散は2月上旬から3月中旬にかけて北上していく予想だが、飛散開始予報の前から少しずつ飛び始めているので、早めの対策がカギとなる。

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2018年1月16日に日本気象協会が発表したデータ。東北、関東甲信、四国地方の広い範囲で、花粉の飛散量が全シーズンを上回る。また、2月10日頃から、スギ花粉前線が九州から北上するとの予報だ(データ:日本気象協会)