ブロンドのターゲットは「製菓市場」

 ヴァローナの日本法人であるヴァローナ・ジャポンによると、ブロンドチョコレートはホワイトチョコレートの製作途中に誤って加熱器具に入れたまま放置してしまったことで偶然できたものだという。その後数年間開発を重ね、2012年に「ブロンド・ドゥルセ」という商品名で発売。2013年に日本展開する際に「ブラック、ミルク、ホワイトに次ぐ、世界初のブロンドチョコレートと銘打った」と同社マーケティング部の榎本聖子氏は話す。

製菓材料を扱う富澤商店では「ヴァローナ ブロンド フェーブ ドゥルセ」という商品名で販売。150g入り(1019円、価格は編集部調べ)
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 とはいえ、「日本において“第4のチョコレート”というキャッチフレーズで広告宣伝をしたことはない」(榎本氏)。ブロンドチョコレートとして商標登録もしておらず、現在市場に出回るブロンドの名を冠した商品も全て関知しているわけではないという。世界初の商品を手がけているわりには、あまり「仕掛けている」ようには感じられない。

 そう見えるのは、同社が製菓市場をメインターゲットとしているからだろう。同社の主要な取引先は洋菓子店やチョコレートの製造販売店で、一般消費者向けの商品はほとんど展開していない。ブロンド・ドゥルセも製菓材料店や同社のオンラインショップでしか販売していないという。同社によると、チョコレートはその風味によってそれぞれ相性の良い食材があり、ミルクに合わせやすい食材もあれば、ホワイトに合わせやすい食材もあるとのこと。「ブロンドチョコレートはホワイトチョコレートとは色合いも味も全く異なる。製菓の原材料としての使い方を提案するため、ブラック、ミルク、ホワイトに次ぐ新カテゴリーとして提案をしている」(榎本氏)という。

 同社は商品認知のためにリーフレットを作成し、相性の良いフルーツとの組み合わせや風味の特徴、さらにどのような用途に適した商品かを記載している。それによるとブロンドチョコレートはガナッシュという溶かしたチョコレートに生クリームを加える製法や氷菓類に最適だという。こうした案内を見るだけでもブロンドチョコレートをどんなターゲットに響かせたいのかが伝わってくる。