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 2017年1月21~22日、東京都千代田区の科学技術館で国内の自転車ビルダー(自転車をハンドメイドで製作する職人や会社)が手がけたさまざまな自転車を、見て、触れることができるイベント「2017ハンドメイドバイシクル展」が開催された。

 自転車趣味の世界では大手メーカーが大量生産する既成モデルのほかに、こうした職人の手作業によって製造されるオーダーメイド自転車という選択肢もある。もちろん価格は安くはないが、オーナーの用途や体型、好みのルックス、乗り味などのニーズをふまえて作り上げられるワンオフモデルは機能を超えた満足感が得られる。日本には「競輪」という公営競技があるために本場ヨーロッパでも少なくなった優れたビルダーがいまなお数多く存在する。競輪選手が使用する自転車は国内のビルダ―によってオーダーメイドされているからである。

 このイベントにはそんな日本を代表するビルダー47社が集結。熟練の技術と独創性が結集された「作品」ともいうべき自転車を見られるだけではなく、製作者本人と話をすることもできる貴重な機会だ。近年はアメリカを中心に海外でもこうしたハンドメイドサイクルの人気が高まっているため、これからの自転車シーンを占うという意味でも非常に意義深い。展示された自転車を2回に分けて紹介しよう。

昭和20年代、Everestの競輪自転車

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 入口付近に展示されていた昭和20年代の競輪自転車。戦前からトラック競技用の自転車を製作していた土屋製作所(編集部注:現ツチヤトレィディング。今は自転車の製造事業は行っていない)の「Everest」というブランドのモデルだそう。サドルの後ろについているブレーキは腰を後ろにずらすことで効く。車輪のリムは軽量化のために木製だ。