耐久性を保ちつつ、ロードバイクにも匹敵する軽さを実現

ギアはフロントシングルの1×10速として軽量化。昔のランドナーはリアの変速数が5速しかなかったためにフロントギアは2枚ないし3枚必要だったが、多段化の進んだ現在はフロントシングルでも10段変速が可能になった
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 トラディショナルなツーリング用の自転車、ランドナーは1970年代に大きなブームがあったため年配のサイクリストにはいまも根強い人気がある。グランボア(京都市右京区)が出展したランドナーは、フランスで開催されたビルダーのコンクール「Concours de Machines」のために作られたもの。

葉っぱの模様に美しく肉抜きされたチェーンリングはグランボアのオリジナルパーツだ
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 古典的なランドナーの様式を守りつつ大幅な軽量化が行われており、バッグや工具も含めた総重量は9.57kgと現代のロードバイクにも匹敵する軽さだ。もちろんただ軽いだけではなく、実際に長距離走行をこなすための耐久性もしっかり確保されている。美しく肉抜きされたリアディレーラー(後ろ側の変速機)やフロントチェーンリング、ブレーキレバーなど各部の仕上げは圧巻だ。

徹底的に肉抜きされたリアディレーラー。大きな部品ではないので重量的にはわずかしか軽くなっていないと思われるが、その工作の美しさには脱帽するしかない
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「山岳サイクリング」に特化し、登山道を担いで登れる仕様に

 自分のスタイルにフィットした自転車を作ってもらえるというのがハンドメイドバイシクルの魅力。柳サイクル(東京都西東京市)が手がけたこの車両はまさに乗り手のスタイルが大いに反映された1台だ。

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 一見するとドロップハンドルを装着したマウンテンバイクのようにも見えるが、これは「山岳サイクリング」という遊びに特化して製作されたもの。山岳サイクリングというのは、簡単にいえば未舗装の山道もルートに組み込んだアドベンチャー要素の強いツーリングのこと。ときには自転車を担いで登山道を登ることもあるため、前後の車輪は700cから24インチまで多様なサイズが装着可能になっている。狭い山道を担いで登る際には径の小さな車輪のほうが邪魔にならないからだ。またフレームのトップチューブも担ぎやすいように途中で曲げ加工がされている。