訪日外国人旅行者の増加でホテル建設ラッシュが続く大阪。そんななか、マリオット・インターナショナルグループが手がける「W (ダブリュー)」が2021年、日本で初めて大阪・南船場に開業する。

 

 Wホテルは同グループが展開する30ものホテルブランドのなかでも、特に先鋭的で個性あふれる空間デザインで知られている。設計顧問となる建築家の安藤忠雄氏は「Wホテルは新しい挑戦をする人が泊まるホテル。それにふさわしい、自由と勇気と遊び心を感じられるホテルにしたい」と語った。

2021年開業予定の「W OSAKA」(大阪市中央区南船場4丁目)。敷地面積は2544平米、地上27階、地下1階、塔屋2階。客室数は337室(予定)。レストラン、ボールルーム、スパ、プール、ジムなどが入る。設計顧問の安藤忠雄氏によると、外観は「御堂筋に黒いガラスがスッと立ち上がっている様をイメージした」とのこと。壁面の亀裂で内側のエネルギーが外に沁み出ているイメージを表現するという。事業主は積水ハウスで、運営をマリオット・インターナショナルが担う
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安藤忠雄氏は「エントランスは訪れる人が環境を意識する場所にしたい」とイメージを語った
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 同グループによると、ひと昔前までホテルのロビーは商談や待ち合わせをする場所、客室は眠る場所と用途が決まっており、デザインも個性を封印し、無難な色彩で統一するところがほとんどだったという。そこに意表を突いた空間デザインや、ロビーや客室を交流のための場所とした新たなコンセプトなどで革新をもたらしたのが、1998年に米国・ニューヨークに開業したWホテルだ。既成のラグジュアリーホテルの概念を覆したことで人気を集め、現在、世界各国で52施設を展開。アジア・太平洋地域だけでも2018年にクアラルンプールとブリスベン、2019年にムンバイ、三亜、沈陽、成都、長沙、西安、2020年にメルボルンに開業予定で、2020年までに75施設まで拡大する見込みだという。

2017年6月30日にオープンした「W 上海-外灘(ザ バンド)」。Wホテルのテーマカラーである赤が効果的に使われ、ピロークッションやスローケット代わりに、小籠包 と箸のクッションが置かれているなどユーモアも感じさせるデザイン
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 マリオット・インターナショナルのクレイグ・S・スミス アジア太平洋社長兼マネージングディレクターは「(大阪・南船場は)当グループの最もアイコニック(象徴的)なブランドであるWホテルのデビューにふさわしい、これ以上ない最高の場所」と話す。