パナソニックコネクティッドソリューションズ社は2018年1月4日から、フリーアナウンサーの夏目三久さんを起用したテレビCMの放送を始める。パナソニックグループがBtoB(企業向け)事業としてテレビCMを放送するのは初めてのこと。テレビCMでは人員不足を始めとする経営課題を抱える物流や流通企業に対して、パナソニックの製品を組み合わせたソリューションを訴求する。テレビCMの放送期間は1月4日から3月末まで。テレビ東京の経済番組「ワールドビジネスサテライト」で放送する。

 このテレビCMは、パナソニックがソリューション企業へと生まれ変わることの宣言だ。コネクティッドソリューションズ社の樋口泰行社長は、2017年4月1日にパナソニックの専務役員および、コネクティッドソリューションズ社の社長に就任後、「困りごとを解決するパートナーへ変革することを目指す」と明言。これまでパナソニックの津賀一宏社長の下で推し進めてきたBtoBシフトを、さらに加速させる方針だ。

 コネクティッドソリューションズ社は、パナソニックのBtoB事業を担う大きな柱の1つ。同社はFA(ファクトリー・オートメーション)機器、コピー機やIP電話機といったオフィス向け機器、POS(販売時点情報管理)システムなど、さまざまな業務用端末を企業向けに販売している。ただし、これまでは製品の単品販売にとどまっていたという。

 ここから脱却を図る。顧客の課題に合わせ、柔軟に組み合わせることで企業の課題を解決につなげる。それがBtoB事業においては顧客企業に対する付加価値となるからだ。パナソニックは、このようなソリューション企業へと生まれ変わろうとしている。2017年10月には本社機能を大阪から、取引先の多い東京へと移転。顧客の要望に直接耳を傾け、課題に対して解決策を提案できる体制作りを進めた。

パナソニックコネクティッドソリューションズ社は2018年1月4日、フリーアナウンサーの夏目三久さんを起用したキャンペーンを展開する
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 社内の体制が整ったため、次はマーケティングの強化に動く。まずはテレビCMを活用して、パナソニックがソリューション企業へと変わったことをビジネスパーソンに対して広く伝えることを狙う。ただし、テレビCMは号砲にすぎない。パナソニックはテレビCMの放送と同時に、屋外広告や雑誌広告を活用したプロモーションを始めるほか、マーケティングを目的とした自社サイトを開設する。テレビCMを皮切りにリアルとデジタルを活用した、BtoBのマーケティング活動を本格化させる。