【吉村カメラマン:第2位】ソニー「Cyber-shot DSC-RX10M4」

 2位に推したのは、到底コンパクトデジカメとはいえない存在感を持つソニーのレンズ一体型デジカメ「Cyber-shot DSC-RX10M4」だ。

ソニーが2017年10月に発売したレンズ一体型の高倍率ズームデジカメ「Cyber-shot DSC-RX10M4」。実売価格は17万5000円前後で、一部の量販店では品薄の状態が続いている
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 デジカメ不況といわれるが、「スマホよりも高画質に撮りたい」「遠くのものを大きく撮りたい」「動くものをしっかり捉えたい」というニーズから、デジタル一眼レフやミラーレス一眼は安定した人気を持つ。特に、標準ズームレンズと望遠ズームレンズが付属したダブルズームキットは割安に購入できるので、入門者に好まれている。

 だが、撮影したい被写体や状況に応じて2本のレンズを交換しながら撮るのは、入門者にとってはかなり面倒なはず。また、付属の望遠ズームレンズは望遠側が35mm判換算で300~400mm相当にとどまり、「デジタル一眼ならば遠くにいる子猫をもっと大写しで撮れるかと思っていた」という声も少なからず聞かれる。デジタル一眼レフは、背面液晶を見ながら撮影するライブビューや動画ではオートフォーカスが俊敏に働かないという不満もある。

 そのような不満を持つ人に薦めたいのが、このRX10M4だ。ズームレンズは35mm判換算で24~600mm相当を広くカバーするうえ、開放F値はF2.4~4と一眼レフでは考えられない明るさなのも特筆できる。レンズ交換の必要がなく、指先のズーム操作だけでさまざまなシーンをキビキビと撮影できる。オートフォーカス性能も高く、動き回る子どもやペットも撮りやすい。撮像素子は1インチでデジタル一眼には及ばない大きさだが、スマホカメラの撮像素子と比べれば数倍もの面積を持つので、ISO3200ほどの高感度でもノイズが目立たない高画質ぶりだ。誰もがスマホカメラとは次元の違う高画質を実感できるだろう。

 ペットの撮影や旅行の記念撮影、出張時の報告用など、とにかく誰でも万能に使えるカメラといえる。レンズ交換にこだわらないのであれば、一家に一台持っておきたいとさえ思わせる佳作だ。

望遠端での撮影。600mm相当までズームできるので、小さな飾りも離れた場所から大写しで撮れる。連写やオートフォーカスなどの基本性能は高く、光学式手ぶれ補正機構の利きも強力で不満はない(600mm相当、ISO3200、1/250秒、F4.0)
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