2017年も、ミラーレス一眼やデジタル一眼レフ、高級コンパクトを中心に魅力的なデジカメが多数お目見えし、写真ファンに高く評価された。そこで、各社の新製品を試用&購入する機会の多いカメラマンに、高い評価を与えたベストデジカメ3台を厳選してもらった。2016年末~2017年末に発売されたデジカメ、もしくは2017年にカメラマンが購入したデジカメを対象とした。前回の三井公一カメラマンに続き、今回は落合憲弘カメラマンのチョイスを紹介する。

【落合カメラマン:第1位】ソニー「Cyber-shot DSC-RX10M4」(RX10 IV)

 「なんだよそれ、ワケわかんねぇ」とかナンとかいわれそうな気がしないでもないケド、これが偽らざる気持ち…というか2017年の確固たる“結果”である。1位はソニーのRX10M4だ。

ソニーが2017年10月に発売したレンズ一体型の高倍率ズームデジカメ「Cyber-shot DSC-RX10M4」。実売価格は17万5000円前後で、一部の量販店では品薄の状態が続いている
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 初代RX10、RX10M2、RX10M3を所有しているからといって、S社と特別な関係があるわけではナイ。「高倍率ズーム好き」という利便性重視の嗜好と「動きモノがマトモに撮れなきゃイヤ」というワガママと、「オールインワン」あるいは「万能」というキャラクターにメッポー弱い我が性癖(?)がこじれたらこうなった…とでもいうべきか。ええ、もちろん買っちゃってますとも! その結果の「1位」でもあるってことです。

 まず、何よりビックリしたのはAFの進化。像面位相差素子を持つメモリー一体の1型CMOSセンサーの採用とα9のエッセンスが効いているのであろう処理エンジンの働きにより、動体に対するAFの追従性能は、一挙に一眼レフ並みになったといっていい(ただし暗所を除く)。使ってみてホントに驚いた。想像以上のデキだったのだ。

 さらには、AF追従の連写速度も驚きの24コマ/秒を達成。しかも、連続撮影可能枚数はJPEG時に200コマ超ときた。数打ちゃ当たるの理論によりピントの歩留まりは格段に向上するし、10コマ/秒、24コマ/秒の連写時、ファインダーはほぼブラックアウトフリーだし、オマケに完全無音撮影もバッチリできちゃうという…。なんだかもう、歴代もっとも「コレ1台あれば用は済む」感が強くなっているのです。

 高感度画質にさえギューッと目をつぶれば、コレ1台で「AF性能に優れる」とされるミラーレス機をほとんど全部、撃破できるとさえ私は感じている。ミラーレス機で越えられないのは、身内のα9ぐらいじゃないかなぁ。もちろん、画質面だけのガチ勝負では、より大きなセンサー搭載機にかなうわけはないのだけど、コイツは着目しておいていい1台だと思いますよ。マジで。

背景が煩雑である場合、測距点自動選択ではピントが背景に抜けたまま戻ってこないカメラが一眼レフ、ミラーレスを問わず多数、存在している中、ソニーのファストハイブリッドAFの動作はきわめてハイレベル。RX10M4のAFも驚きの仕上がりだ(600mm相当、ISO250、1/1000秒、F4.0、-1.7露出補正)
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