専門家が「2018年のデジタル製品トレンド」を予測する、日経トレンディネットの1月特集。海外の展示会を飛び回るITジャーナリスト山口健太氏は、今年2018年をどう予測するのか?

山口健太氏の予測は……
【1】スマホの「iPhone X化」が進む
【2】スマートスピーカーのブームはいったん落ち着くが、「音声操作」自体は本格普及
【3】スマホとパソコンの「融合」が進む

iPhone Xの「18:9」がトレンドに

 2017年のスマホ業界に最大のインパクトを与えたのが、劇的な進化を遂げた「iPhone X」だ。

 その進化ポイントは、本体を覆い尽くす縦横比「18:9」の画面と、併せて導入された顔認証「Face ID」の2つに大きく分かれる。

 一般的な16:9より、長辺方向に伸びた18:9画面は、サムスンやLGが先行してスマホに採用してきた。そこにアップルやファーウェイも加わったことで、大きなトレンドになっている。

 18:9のメリットは画面サイズを大型化しても端末の横幅が手頃なサイズに収まることにある。iPhone Xも5.8インチという大画面のわりに片手で持ちやすい。

 一方、本体前面に対して画面が占める割合は高くなり、ホームボタンは徐々に廃止される傾向にある。サムスンは生体認証を多様化し、ファーウェイは指紋センサーを背面に置くことで対応してきたが、ここを顔認証のFace IDで一点突破したのがアップルだ。

 Face IDには懐疑的な見方もあったが、いざ使ってみると瞬時にロックを解除できる快適さが好評となった。日本ではマスクを着ける人も多いことから完璧とは言えないものの、一度慣れてしまうと指紋には戻れない。2018年は顔認証を採用するスマホが増えそうだ。

iPhone X(中央)は18:9の画面とFace IDを採用するなど、2017年のトレンドを代表するスマホになった
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あのスマホメーカーが日本上陸へ?

 注目すべきスマホメーカーは2017年に引き続きファーウェイだ。国内SIMフリースマホ市場で1位の好調ぶりは続いており、おサイフケータイの搭載やキャリアモデルの登場にも期待したい。

 また、中国で一番人気のメーカー「OPPO」の日本上陸の噂が高まっている。日本のスマホ市場で、中国メーカーの存在感はさらに高まりそうだ。