この記事は日経パソコン2017年12月25日号から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 富士通のパソコンの開発・製造を行う富士通クライアントコンピューティング(以下FCCL)は、2018年度第1四半期(4-6月)をめどに中国レノボ・グループの一員となる。
 レノボから見れば、NECとFCCLを傘下に収め、自社と合わせ、国内で4割以上のシェアを握ることになる。果たして、富士通の真意はどこにあるのか、現FCCL、そして新体制でも社長を務める齋藤邦彰氏に話を聞いた。

富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰 社長 CEO
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――富士通としてのブランドは変わるのでしょうか。

 事業の売却といった見方をしている人が多いので最初に言っておきますが、富士通のブランドであれ製品のラインアップであれ、これまでと全く変わりません。両社が提携することで、1+1ではつまらない。完全に1つにするという考え方もあるけれど、分けておくことで独自のポートフォリオが生きて、市場がより大きくなる。そういう考え方もあります。時間をかけて話し合って今回はそういう結論を出した、ということです。

 我々は国内で開発・製造し、サポートも行っている。そういうのを全部持っているが故に顧客の要望に細かく応えられる。例えば、きょう体にオリジナルのシルク印刷をするといったカスタマイズもできます。世界最軽量のノートパソコンも、R&D(開発と製造部門)を全部持っているからこそできることです。我々はそうした独自性を評価されていると思っていますし、そこを変える気は全くありません。