ドローン最大手の中国DJIが、個人向けの新型ドローン「Phantom 4 Pro」(ファントム4 プロ)を発表した。今年3月に発売した「Phantom 4」の上位機で、前機種の発売からわずか8カ月での異例の新機種登場となった。その背景には、ドローンでもカメラの画質を求める傾向が急速に強まってきたことがある。

DJIの新ドローン「Phantom 4 Pro」。前作から8カ月ほどでの新機種投入となった。カメラが大幅に進化したほか、安全装備も充実。2016年11月末から出荷が始まっている
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フライトするPhantom 4 Pro。遠目にはPhantom 4と変わらない

1型の大型センサー+明るい広角レンズを搭載したカメラに一新

 Phantom 4 Proのなめらかな白いボディーは基本的にPhantom 4と同じだが、目玉がカメラの刷新だ。1型の大型センサーと明るいレンズを搭載し、昨今の高級コンパクトデジカメ(コンデジ)並みに画質を高めたのがポイント。レンズは、35mm判換算で24mm/F2.8の明るいタイプで、特に周辺部まで高い解像力を確保。撮像素子は20Mピクセルの高画素タイプで、晴れた屋外を撮影することの多いドローンでは重要となるダイナミックレンジも大きく拡大したそうだ。

Phantom 4 Pro本体やプロポ(送信機)の見た目は無印Phantom 4とほとんど変わりないが、しっかり改良が図られている
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刷新されたジンバル(制振装置)付きカメラ。20メガピクセルの1型センサーを搭載し、レンズもドローン専用設計の明るい新タイプとなる。カメラにはメカニカルシャッターを内蔵しており、撮影時のゆがみを抑えられる

 「Phantom 4の2/3インチの撮像素子では、やはり解像感やダイナミックレンジに物足りなさがあった。昨今、多くの高級コンパクトデジカメに1型センサーが採用されており、Phantomクラスの高性能ドローンも同等の画質が求められていた」(カメラ担当エンジニア)と語る。DJIジャパン社長の呉韜氏が「日本のエンジニアと日本のパートナー企業やサプライヤーに感謝する」と語る通り、カメラは日本のカメラ技術が生かされているようだ。

2枚の非球面レンズを含む7群8枚の新設計ガラスレンズを採用。ドローンに合わせた設計といい、描写性能へのこだわりが感じられる
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ミラーレス一眼用の交換レンズにも勝るとも劣らないMTF性能を誇り、隅々まで高い解像力を誇る
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