今回発表した「Outdoor Recorder EX-FR100」。カメラ部と液晶部が分離する構造は従来モデル「EXILIM EX-FR10」と同じだが、レンズや液晶などの性能向上を図った
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 カシオ計算機は、デジタルカメラ「EXILIM」の新ジャンルとして、自動撮影機能を充実させたアウトドアレジャー向けのデジカメ「Outdoor Recorder EX-FR100」(以下、EX-FR100)を2015年12月11日に発売すると発表した。カラーバリエーションはイエロー、ブラック、ホワイトの3種類で、予想実売価格は6万円前後。

 2015年11月19日に東京・昭島市にある「モリパーク アウトドアヴィレッジ」で開催された発表会では、EX-FR100の機能を紹介するとともに、施設内にあるボルタリングエリアなどを使っての体験会も実施した。

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カメラ部と液晶部を合体させれば、一般的なコンパクトデジカメと似たスタイルで撮影できる
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両者はワンタッチで分離できる。それぞれにバッテリーを搭載しており、分離した状態でも問題なく使える
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EX-FR100のカラーバリエーションは上のイエローに加え、ブラック(左)とホワイト(右)を用意。いずれも、IPX8相当の防水機能を持っている
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カシオ計算機 執行役員 QV事業部長の中山 仁氏。同社初の民生用デジカメ「QV-10」以来、デジタルカメラの開発に携わってきた

 発表会に登壇した執行役員 QV事業部長の中山 仁氏は、アウトドア向けのカメラを意識してラフな格好で登場。開発の経緯について語った。

 中山氏は、まず現在のデジタルカメラ市場について、2007年をピークに減少の一途をたどっていることを解説。「スマートフォンを使って撮影する機会が多くなり、これに食われているのは事実」(中山氏)としながら、そのおかげで写真に接する機会は前よりも増えたと強調。「何か新しいものを提供すれば、従来のデジタルカメラとは違った市場が切り開ける」と語る。

 同社のデジタルカメラ事業は、ちょうど20年前の1995年に世界初の液晶付き民生用デジタルカメラ「QV-10」を発売したときから始まる。「これを世に送り出したのは、カメラを銀塩(フィルム)からデジタルに置き換えようと思ったわけではない。ビジュアルコミュニケーションの新しい文化を作っていこうという気持ちで開発した」と中山氏。液晶が付いたことにより、撮ったその場で確認ができ、いらないものはすぐに消せる――というスタイルが幅広い層に好まれ、その後のデジカメブームを作り上げた。

 QVの名称を持つ機種は現在のラインアップからはなくなったが、QVは事業部の名前に残っている。このQVは「Quick View」の略語で、まさに「撮ったその場ですぐ写真を確認」の意味が込められている。中山氏は「カシオ計算機はデジタルカメラを作っているわけではない。新しいコミュニケーションツールを提供していきたいという思いを持っている」と語る。「とにかくみんなで楽しく使って感動してほしい。“Amazing Gear”という開発コンセプトで製品を作ってきた」(中山氏)。

 同社が考えるビジュアルコミュニケーションツールの理想型は「常に撮り続ける、撮るという行為すら排除する、あとで見たいものが自動的に出てくるもの」だという。その第1弾として登場したのが昨年8月に登場したEX-FR10であった。「市場には受け入れられたものの、まだまだ課題があった」と中山氏。これを解決したのが新しく登場したEX-FR100で、「“撮ることを感じさせないこと”を目指した」(中山氏)という。