いまテクノロジー業界で最も注目を浴びているのはスマートスピーカー(音声対話型スピーカー)。日本でもLINE「Clova WAVE」が8月にテスト販売、10月5日に正式販売を開始。グーグルからも「Google Home(グーグルホーム)」が10月6日に発売された。アマゾンからも「Amazon Echo」が11月13日の週から招待制で販売がスタート。アップルも2018年初旬から米国、英国、オーストラリアで「HomePod」を発売する予定。まさにスマートスピーカー百花繚乱という状況だ。

 さて、筆者はGoogle Home(1万5120円)を発売日に購入しており、すでに1カ月が経過した。今回はGoogle Homeのレビューをお届けしよう。

「Google Home」。直販価格は1万5120円
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Google Homeを購入したワケ

 そもそも私がGoogle Homeを購入したのは音声対話機能に大きな可能性を感じていたからだ。パソコンにしても、スマホにしても「手で操作しなければならない」というのは大きな縛りだ。食事、着替え、掃除など手がふさがっている状態で、ながら作業をしたいことはよくある。ハンズフリーでちょっとした調べ物ができるのは重宝すると考えたのだ。

 実際、パソコンで原稿を書いているときも、事実確認したり、ちょっとした計算をするなどGoogle Homeは役立っている。タイピングしながらほかの作業を指示できるのは便利だ。

Google Homeはハンズフリーでちょっとした調べ物ができるのが便利
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 グーグル初のスマートスピーカーとしてはGoogle Homeはよくできている。「OK Google」または「ねえGoogle」を合言葉にしてGoogle Homeは起動するが、テレビの前に置いていてもほとんど誤作動しない。「OK Google」を連呼するGoogle Home自身のCMに反応しても、コマンドが実行されることは1カ月使ってきて一度もなかった。

 Google Homeが現在できることは、調べ物をする、音楽をかける、アラームをセット、天気予報、近くの場所を探す(例:「一番近い花屋は?」)、翻訳、タイマーをセット、個人の情報を探す(例:「次のミーティングはいつ?」)、楽しいこと(例:「犬の鳴き声を教えて」)、ゲームで遊ぶ、アシスタントのことを知る、金融情報、換算する、計算、単語を調べる……と多岐にわたる。

スマホにインストールする「Google Home」アプリの「設定→できること」から、Google Homeのコマンド例が表示される
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 最初からこれだけ多くの機能を実装できたのは、グーグルが検索エンジンを主力事業としていること、そしてスマートフォン用にすでに音声アシスタント「Googleアシスタント」を手掛けていたからだろう。

 ただし、使っていてもどかしいこともある。「<作者名>の作品を教えて」で作品リストを読み上げてくれたかと思えば、「めんつゆのレシピを教えて」では「すみません。お役に立てそうにありません」とそっけなく返してくる。

 Google Homeが答えてくれる音声コマンドを探すのは、ある意味ちょっとゲーム的で楽しいが、「スマートスピーカー&ホームアシスタント」を名乗るのなら、曖昧な問いかけでも柔軟に対応してほしいし、もっとネット上から情報を引っ張ってきてほしい。丁重な謝罪メッセージが続くと、まるでGoogle Homeにお伺いを立てているような気分になってしまう。